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伊藤潤二傑作集 墓標の町(9) 朝日C

伊藤潤二(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2013/06/20
JAN 9784022141231

伊藤潤二傑作集 墓標の町(9)

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商品レビュー

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2015/03/31

震えるほどおもしろい……あまりにおもしろくて感謝の念すら湧いてくる。「伊藤潤二傑作集」の中でも屈指の名作揃いではないだろうか。どの話も奇妙で不気味で、それでいて全く予想できない方向にどんどん話が展開していく。そのスリル感がもう堪らない。そしてジメッとした生理的な嫌悪感……最高だ ...

震えるほどおもしろい……あまりにおもしろくて感謝の念すら湧いてくる。「伊藤潤二傑作集」の中でも屈指の名作揃いではないだろうか。どの話も奇妙で不気味で、それでいて全く予想できない方向にどんどん話が展開していく。そのスリル感がもう堪らない。そしてジメッとした生理的な嫌悪感……最高だ この作家の描く女性は本当に綺麗だ。しなやかな身体のラインや端正な顔立ちはこの人にしか描けない女性本来の自然な美しさがあると思う。そしてその美しさと異形のものたちとのコントラストはまさに無類といえる 「なめくじ少女」生理的な嫌悪感が凄まじかった。想像するだけでも気分が悪くなりそう。ヒトマイマイとも似てるけどこれは口の中に寄生しているというのがほんとに最悪 「隣の窓」オチはかなり意表を突かれた。あのおばさんがどんどん這い寄ってくるのかと思いきや……まさか窓の方とは!! 「ご先祖様」これもかなり気持ち悪かった……一体どんな風に話がつながるのかと思ったけど。ヒロインが不憫過ぎる話 「長い夢」おぉー!!ってなった。これもやはりどんな風に話がつながるのか謎だったけど、予想の斜め上を吹っ飛んでいくオチだった。永遠の夢に散った男もすごかったけど、まさかそれが冒頭の少女につながるとは……果たしてあれは救いだったのか否か 「銅像」オチがかなりユーモラスで笑ってしまった。おばさんが黒幕かと思いきや、自分が造らせた銅像にバカにされて身を投げるのがあまりにも滑稽。しかも最後にできたのは世界一美しい空洞…… 「白砂村血譚」すごくおもしろかったけど結局あの血管はなんだったのか気になる!!あの振動は心臓の鼓動で、村には血管が張り巡らせているってなんだそれ!!なんの血管だったの!? ……でも理屈も道理もホラー漫画には通用しないのだ。だからこそおもしろい。だからこそ私たちを惑わせ、惹きつけて止まないのだろう

Posted by ブクログ

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