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雪国
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雪国
¥398
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商品レビュー
3.5
62件のお客様レビュー
初読。課題本。 タイトルと冒頭と粗筋は聞いたことがあったが、思っているのと若干違う話だった。正直近代文学は表現を追うのに必死で話が入って来ながち。 主人公である都会人の富裕層島村と、若い温泉芸者駒子、そして美しい声の娘葉子が中心人物。 島村は本人も言っている通り親の遺産を食い潰し...
初読。課題本。 タイトルと冒頭と粗筋は聞いたことがあったが、思っているのと若干違う話だった。正直近代文学は表現を追うのに必死で話が入って来ながち。 主人公である都会人の富裕層島村と、若い温泉芸者駒子、そして美しい声の娘葉子が中心人物。 島村は本人も言っている通り親の遺産を食い潰して無為徒食の日々を送っているとの事だったので、対照的に温泉街で必死に生きる駒子や葉子を俯瞰するには丁度良い位置なのかもしれない。文中で頻繁に出て来る、駒子に向けた 離れている時は恋しく思うのに、近付いた途端突き放すような言動は、彼が「バレエの論文を書いていながら、バレエを直に見たことがない」という人物像に象徴されていると思う。 クライマックスである火事のシーンはやや唐突気味であるが、それまで再三描写されていた雪国の非日常的に静かな美しさと、そこに日常生きている人々の生々しい騒々しさとを対比させることで、雪国での非日常が終わる=島村と駒子の関係性が終わることを暗示しているのでは?と考えた。 あと女性の肉感的な描写が執拗なくらいあるわりに嫌な感じはせず、寧ろ綺麗なように感じさせるのは作者の妙だなーと思う。 考えさせる余地があり、文脈を読み取らないと筆者の真意が分からないあたり、文学だなーといった感じ。ただ、解説でも駒子が純真ながら自堕落で~みたいなこと言っていたが、どっちかと言うと仕事もせずに妻子放って温泉街で女はべらせてる島村の方がよっぽど自堕落ではないか?と思った。
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非現実と現実の狭間のような世界を持っていて好き。駒子の言葉には強い生命力とか弱い女の部分とが入り交じっていて、何とも人間臭くて惹かれた。
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当時の時代の常識などが今とかけ離れすぎてて理解に苦しんだ。また、人物の動きも不明。ただ、言葉のセンスは良い。
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