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太陽の黄金の林檎 新装版 ハヤカワ文庫SF

レイブラッドベリ【著】, 小笠原豊樹【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2012/09/10
JAN 9784150118709

太陽の黄金の林檎 新装版

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商品レビュー

3.9

27件のお客様レビュー

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2022/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブラッドベリは『華氏451度』に続き二冊目。華氏~の方は大好きだったし、SFの抒情詩人なんて謳い文句も見ていたので楽しみにしていた。火星年代記も読まねば、なんて思って開いた。最初の一篇「霧笛」これにまたしびれる。最初に解説を読んじゃおうとそのまま後ろに飛ぶ。これが間違いだった、失敗でした。最後に解説読めばまだよかった…。 解説でブラッドベリ本人について紹介されているんだけれど、その「ザ・アメリカ人」の反応が、あまりに微妙すぎて、そのあと本編に戻っても、頭にチラつくブラッドベリ本人の言動…涙。余韻に浸りきれないという悲しい事象が発生しました。。最後の方に行くにつれそれも薄れてきた気もするけれど、ブラッドベリ自身のことを知らずに読めたら、どれだけ作品に酔えただろうと思う分、中身如何ではなく、かなしみです。。。 記憶を時間によって風化させる必要がありますね。 その中でも好きだった作品についていくつか。 ★「霧笛」世界にたった一人のあいつの悲哀がしんみりくる一篇。「それが人生というもんだ…決して帰らぬ者の帰りをいつも待っているということ。愛されている以上にいつも何かを愛するということ。そしてしばらく経つとその愛する相手をほろぼしたくなる。ほろぼしてしまえば、自分が二度と傷つかなくてすむからな」 「歩行者」ディストピアン~~~ ★「二度とみえない」ラミレス氏…I see you never ★「サウンド・オブ・サンダー」よくある設定の、ザSFという感じの一話。面白かったし好きなんだけど、普通に「いやそういうことに絶対なるし、それはエッケルスのせいではなくないか…?」とも思いました。 「山のあなたに」読了感の寂しさが、ブラッドベリの感想でよく見るブラッドベリ感なのだなとだんだんわかってくる ★「発電所」好きだったなあ 「草地」ハッピーエンド?で、え?ってなった ★「ごみ屋」うーん好きでした。正常なことを正常ではないと捉えられている今辞めないと絶対にダメなのに、慣性の法則に人間は縛られがち。。ディストピアンでした。 「歓迎と別離」これもなんともいえぬ悲しさの後味が残る一篇… ★「太陽と黄金の林檎」幻想的な美しい一篇。好きだった 一冊読み通して思ったことは、ブラッドベリは明確な「男女」「黒白」「アメリカと○○(途上国)」などといった境界線を持ち、現代的な感覚でいうと、うーんそれはどうかな?というところもありつつ、一方でだからこそ正は正だと理想を語るところもあったのかな、なんて。ちょっと私はそれに対しては怖いなとも思ってしまったけど(「草地」単体ならいいんだけどね…)目につく形ではないが、根底にはそういう二分法があって、例えば無意識にアジアを見下しているんだろうなーとかそういう風に思ってしまう時点で結構ダメなのかもしれない。今回は特にSF短編集といいながら、ヒューマニズム色が強いものも多かったので、余計にそう思ってしまっただけなのだと信じたいです。とりあえず『火星年代記』の方も読みます

Posted by ブクログ

2022/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想 『太陽の黄金のリンゴ』 ・船の名前がイカロスとかプロメテウスだから、破滅エンドなのではないかとハラハラさせる ・焼死ではなく、凍死するのはウィットに富んでて、いかにもSFっぽい ・とにかく詩的で文章が美しい(少なくとも個人的には) ・温度の記述が大袈裟に思った。でも、それはSFだからできること。大袈裟な表現は、ある意味SFの醍醐味なのかも ・死と隣り合わせの状況が、読んでてスリリング  宇宙空間が、死の世界であることを再認識 「人類史上最もすみやかな死」が印象的 ・エネルギー問題と絡めているのもリアルな感じ。 太陽光発電をある意味予言してるかも

Posted by ブクログ

2022/07/14

ブラッドベリ的とは SF小説は、未来や宇宙世界に対するワクワク感をもたらすものが多いが、この短編集はちょっと異質。 グリムやアンデルセンが動物を擬人化したように、SF小説においては舞台を未来や宇宙に置いて、時には異星人をモチーフにして、かえって人間の愚かさや面白さを浮き出させて...

ブラッドベリ的とは SF小説は、未来や宇宙世界に対するワクワク感をもたらすものが多いが、この短編集はちょっと異質。 グリムやアンデルセンが動物を擬人化したように、SF小説においては舞台を未来や宇宙に置いて、時には異星人をモチーフにして、かえって人間の愚かさや面白さを浮き出させている。 収録作品には、宇宙も未来も何も出ず、ただ村人の話なんてものもあるが、まったく違和感がない。 そう考えると、「ブラッドベリ的」ということもあながち「独特な」という意味ではなくなってくる。 特にこの(初期)短編集は、カテゴリーによる「SF」というレッテル貼りが無意味に感じるほど「独特」でありながら、「普通」に面白い。 お気に入りは 「霧笛」「ぬいとり」「発電所」「草地」「歓迎と離別」「太陽の黄金の林檎」……とあげていくと、選びきれなくなっていく。 収録作品すべてに「ブラッドベリ的」な余韻がある。

Posted by ブクログ

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