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「方言コスプレ」の時代
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「方言コスプレ」の時代
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商品レビュー
3.3
11件のお客様レビュー
かつて「恥ずかしいもの」とされていた方言やなまりだが、数年前の方言ブームなどを経て、そのイメージはがらりと変わった。京都弁は女らしい、などのキャラクター性を持つようになったが、中でも土佐弁は「龍馬語」とも呼ばれ、坂本龍馬を想起させるステレオタイプにまでなっている。従来とは異なる、...
かつて「恥ずかしいもの」とされていた方言やなまりだが、数年前の方言ブームなどを経て、そのイメージはがらりと変わった。京都弁は女らしい、などのキャラクター性を持つようになったが、中でも土佐弁は「龍馬語」とも呼ばれ、坂本龍馬を想起させるステレオタイプにまでなっている。従来とは異なる、方言の新たな力について考えさせられる。
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日本語社会が共有する方言ステレオタイプを踏まえたバーチャル方言が流行っている。方言札に代表される方言否定・方言撲滅の時代から,共通語の陳腐化=方言の復権,発話者のキャラ付けや心情の表現に用いられる地域と接点のない「偽方言」の普及といった歴史的経緯も踏まえて論じる。データや細かい分...
日本語社会が共有する方言ステレオタイプを踏まえたバーチャル方言が流行っている。方言札に代表される方言否定・方言撲滅の時代から,共通語の陳腐化=方言の復権,発話者のキャラ付けや心情の表現に用いられる地域と接点のない「偽方言」の普及といった歴史的経緯も踏まえて論じる。データや細かい分析が多くちょっと読みにくいのが難点。 方言の栄枯盛衰,そして変容。この一連の課程にはもちろん様々なメディアや多くの作品がかかわってきたわけだが,司馬遼太郎『竜馬がゆく』の果たした役割はかなり大きい。あの小説・大河で土佐弁を喋る龍馬が確立し,『龍馬伝』ほか後続の作品でも踏襲され,一大キャラ方言「龍馬語」として日本人の間の共通理解になっている。真偽はともかく流布したもの勝ちという点も言語の本質をえぐり出していて,全体的には興味深い読書だった。
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方言が果たす役割。 個性、イメージ作り…。 方言がもつイメージがその県民性を固定化し、固定化されたイメージがさらに方言がドラマ・漫画・映画などで使われることによって、より「キャラ方言」となっていく。
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