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陰陽師 瀧夜叉姫(下) 文春文庫

夢枕獏【著】

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¥814

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2008/09/02
JAN 9784167528188

陰陽師 瀧夜叉姫(下)

¥814

商品レビュー

4

61件のお客様レビュー

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2023/11/07

上下巻合わせて読むべし。中盤からは映画のよう。映像を頭に浮かべながら読書できる。 滝夜叉姫は平清盛の娘、滝子姫のこと 怨念のイメージしかなかった将門が愛の深い人、普通の人であることにほっとするエンディング。

Posted by ブクログ

2023/01/29

上巻の中での色々な展開、関係する人物の過去の出来事の描写が在って下巻に至る。 下巻では、或る大きな陰謀と、それを阻んで丸く収めようとする側と、何方に寄って動くのか判り悪い者との動きが交錯しながら、何やら禍々しい事態が進展する。虚実入り混じったような、武術的な戦闘力と呪術とが交錯す...

上巻の中での色々な展開、関係する人物の過去の出来事の描写が在って下巻に至る。 下巻では、或る大きな陰謀と、それを阻んで丸く収めようとする側と、何方に寄って動くのか判り悪い者との動きが交錯しながら、何やら禍々しい事態が進展する。虚実入り混じったような、武術的な戦闘力と呪術とが交錯する闘いが展開する。そして如何なって行くのかという物語だ。 その豪勇な様が「鬼神の如く」と語り伝えられる勇壮な武者が、本当に“鬼”となってしまっているという様子…そこから起こる様々な物語…そういう状況の仕掛人と、その仕掛人の正体を暴いて事態の解決を図ろうとする人々という感の本作の物語。少し夢中になった。 本作は、何か「画が思い浮かぶ」という調子の多くの章が折り重なって全体の形を作っている。何か「映像化」を意識しながら綴っているような気もしないではなかった。何れにしてもなかなかに愉しい!広く御薦めしたい。

Posted by ブクログ

2022/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

事件の関係者が出揃い、いよいよ本格的に晴明が動き出す! 『陰陽師 瀧夜叉姫 (下)』 夢枕獏 (文春文庫) そもそもの発端は“平将門の乱”。 それから二十年、今は亡き平将門を蘇らせようと企む人物がいるというのだ。 将門を蘇らせ、都を滅ぼし、新しい国を作ろうとする陰の黒幕の正体が最後に明らかになる。 この人物、名前から受けるインパクトはそんなにないが、歴史的には重要人物だ。 「我らは充分に生きた。もうよいではないか」 将門に無理やり連れられ、炎に身を投じる場面は凄まじい。 「陰陽師」を読むといつもそうなのだが、結局誰が悪かったのか、と考えるとよく分からなくなってしまう。 将門に対してもそうだが、この悪者に対しても博雅は、「おかわいそうに」と涙を流すのである。 「人なればこそ天下に覇を唱えん」 と言い、様々の企てに 「操ったのではなく、人の心の中にあるものを育てただけ」 と言い放ったその人物もまた、目に見えない何かに心を掴まれていたのかもしれない。 彼もかつては“人の心”を持っていたはずなのだ。 蟲毒(こどく)や児干(じかん)など、読むに堪えないむごい描写もあるが、児干に関しては、今昔物語に実際に記述があるというから驚く。 すごい時代だ。 今回は、歴史上の出来事を題材に扱っているせいか、実在の人物が物語の中心になっていて、晴明と博雅にはそんなに派手な出番はない。 冷静に事を判断し、絶妙なタイミングで手助けをする、縁の下の力持ち的存在に徹している。 それもまたよし、です。 今回は、俵藤太や平維時といったまともでちゃんとした人もいたし、めんどくさがりの保憲も真面目に仕事していたので、そこがよかった。 道満は意外と何も企んでなかったな。 平貞盛は、“災難”の一言。 操られて児干するし、将門には首を乗っ取られるし、死んだ後も首なしのまま道案内はさせられるし(笑) 二十年をかけた陰謀、というスケールの大きな今回の長編、やはり人の“業”がテーマである。 「花がそうである如く、人であることをまっとうするために、わたしはこの世に生じた」 という博雅の言葉は名言。 生まれ持った天賦の感性を、風が花の香を運ぶがごとく、惜しげもなく振りまく博雅は、今回も、 「おまえがいるから都もそう悪くない」 とか晴明に言っちゃったりする。 そういうほのぼのとした、はんなりと優しいところと、外連味たっぷりの鬼のシーンがうまく混ざっているのが、「陰陽師」シリーズの魅力でしょうか。 二十年前の事件について、何とか争わずに済む方法はなかったのか、との博雅の問いに、 「人だからな」 と、ぽつりと晴明がつぶやく。 「人がこの世にある限り、なくしようのないもの」 “人”がいて“業”がある限り、妬みや恨みや呪いや祟りがある。 そんな時に助けてくれる、平安時代のサイコセラピスト安倍晴明。 やっぱりかっこいい。

Posted by ブクログ

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