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郷愁
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郷愁
¥605
在庫なし
商品レビュー
3.7
25件のお客様レビュー
この本は、学生時代に友人から薦められたのですが、当時の私には理解できず、積読状態でした。 あれから数十年、都会で暮らすことは一度もないけれど、故郷三重県で生きてきてよかったな、と思っている今、殊に松尾芭蕉の生涯について読んだ今、ペーターの思いが心に沁みました。美しい故郷の空、山、...
この本は、学生時代に友人から薦められたのですが、当時の私には理解できず、積読状態でした。 あれから数十年、都会で暮らすことは一度もないけれど、故郷三重県で生きてきてよかったな、と思っている今、殊に松尾芭蕉の生涯について読んだ今、ペーターの思いが心に沁みました。美しい故郷の空、山、何より美しい雲。 荒井良二さんも、「チロルくんのりんごの木」で言いたかったのではないでしょうか。「ぼくの うまれたところ」が「いちばん かがやいている」ことを。
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大阪の古本屋で出会った本。 雲を眺めるのが何よりも好きだった。 田舎から都会に出て多くのことを経験し、 きっとこう言った出会いや葛藤が個人としての等身大の経験な気がして、親近感が湧く。 田舎の世間の狭さや、都会の寂しさ。 人生そのものがネタとなる詩人という職業は永遠の憧れ。
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ヘッセ処女作。 とある村では、右も左も前も後ろもカーメンチント姓だらけ。そんな村から、牧師になるべく村を出た主人公カーメンチントくん。 初めての世界や体験に、穏やかに身を焦がした彼の行末は…。 原題、ペーター・カーメンチントの名に恥じぬ、ペーター・カーメンチントっぷりが最高! ...
ヘッセ処女作。 とある村では、右も左も前も後ろもカーメンチント姓だらけ。そんな村から、牧師になるべく村を出た主人公カーメンチントくん。 初めての世界や体験に、穏やかに身を焦がした彼の行末は…。 原題、ペーター・カーメンチントの名に恥じぬ、ペーター・カーメンチントっぷりが最高! そしてヘッセの表現も好きだと再認識。 このストーリーもそうだけれど、ヘッセの文体って郷愁というか、牧歌的というか、無垢な心の時を思い出させる懐かしさと自然さがあるなぁ。 読む年代によって、この作品に抱く感想が変わりそうだけれど、これを書いた時のヘッセ20代なの信じられない。人生何回か経験してないと書けないよ。
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