商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経BP出版センター/日経BP出版センター |
発売年月日 | 2004/05/21 |
JAN | 9784822244064 |
- 書籍
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イノベーションの本質
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イノベーションの本質
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商品レビュー
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野中先生の理論を実際のケースに照らし合わせて解説した本です。「ミドルアップダウン」の実際の苦闘がリアル感を持って伝わってきます。13のケースが出てきますが、その最初がサントリー「DAKARA」の事例です。その開発ストーリーの中に、野中理論の「場」「暗黙知→形式知」「メタファー・ア...
野中先生の理論を実際のケースに照らし合わせて解説した本です。「ミドルアップダウン」の実際の苦闘がリアル感を持って伝わってきます。13のケースが出てきますが、その最初がサントリー「DAKARA」の事例です。その開発ストーリーの中に、野中理論の「場」「暗黙知→形式知」「メタファー・アナロジー」とか、日本古来の思想である「守・破・離」などが照らし合わされており、なかなか面白いと思います。この本の続編に「イノベーションの作法」(日本経済新聞出版社)という著もあり、そちらには「伊右衛門」がケースとして出てきますので、そちらもどうぞ。2010年に第三弾の「イノベーションの知恵」というのが出ました。
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主にミドルマネジャーによる周囲への働きかけによって知識創造の循環が生まれ、ヒット商品が誕生するまでの過程が13事例(ホンダ「アコードワゴン」、Canon「IXY DIGITAL」、スズキ「チョイノリ」、松下「ドラム式洗濯乾燥機」、ミツカン「におわなっとう」、海洋堂「食玩」など)紹介されています。また、それぞれのストーリーが紹介された後に、野中郁次郎氏による“追加講義”が入ることによって理解度が深まる構成です。 ただ「イノベーションの本質」と銘打っていますが、ドラッカーの7つの機会に基づいて言えば、これら13の事例はほぼ「ギャップを探す(第2の機会)」と「ニーズをみつける(第3の機会)」に限定されており、産業や市場の外部に現れるイノベーションの機会(第5~第7の機会)に関する事例は含まれていないように思われます(しいて言えば富士通のPDPの事例か)。 知識創造(SECIモデル)、ミドルアップダウンを具体的事例によって解き明かすのが本書の肝ですので、その辺には限界があったのかもしれません。 野中氏の「知識創造企業」のケーススタディ編的位置づけとして興味深く読むことができ、内容としてはおすすめできる一冊です。 ------------------- 以下、印象に残ったフレーズを列挙します。 相対価値ではなく絶対価値を重視する(p44) 二律背反を両立させ、常識を打破する(p55) 商品開発において重要なのは顧客のニーズの背後にあるウォンツをいかにつかむかですが、ほとんどの場合、顧客自身もそれに気づいていない(p139)→鵜呑みにせず、行間を読み取る(p172) 行動主義と仮説・検証プロセスという方法論を持っていることはイノベーターであるための一つの必要条件(p162) 場を活用しネットワークを生む能力/仲間たちを傍観者でいられなくする(p162、163) 主観的世界の入口は、自らの思いです。(p308) 過去が今を決めるのではなく、未来というものを置くことによって、過去が意味づけされ、今が決まる。未来によって主導されてこそ、今というときが日々、生き生きと刻まれるのです。(p344、345)
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13の事例に対して、ジャーナリストによる記事と、経済学者による解説が交互に記述される分かりやすい構成。貫かれる想いは、弁証法、直接体験、熱い想い。
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