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プラネタリウムのふたご 講談社文庫

いしいしんじ【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 2006/10/12
JAN 9784062755252

プラネタリウムのふたご

¥880

商品レビュー

4.1

178件のお客様レビュー

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2022/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「晴れ、時々クラゲを呼ぶ」で小崎ちゃんが激薦めしてたので。 山に囲まれた街にあるブラネタリウムを独りでやっていた泣き男さんが、ある日ブラネタリウムに捨てられていた双子に彗星の名前からとったテンペルとタットルという名前を付けた。二人は成長し、ブラネタリウムを手伝いながら、郵便配達をしていたが、ある時街にやってきた手品師の興業にテンペルはついて行ってしまう。双子は違った運命をたどっていく。 騙される才覚が人にないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。 タットルは熊狩りで村人たちを騙し、テンペルは手品師として人々を騙す。事故で命を落としたテンペルの代わりにタットルが一世一代の騙しをすることで、一人の少年が救われる。 長かったー。

Posted by ブクログ

2022/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

プラネタリウムもサーカスも「現実と見紛うような虚構性」により魅力を放つが、それらはあくまでも「虚構」であることが暗黙のうちに了承されていなければならない。 「虚構」は他者と共有され「物語」化された時に命が吹き込まれる。一方で「物語」を共有しない者にとっては何の意味も持たない。 タットル扮する熊は町の猟師以外が銃を向けたら恐らく弾が当たっていたし、テンペルの悲劇は「物語」を共有しない者によって誘発される。 「虚構」と「現実」を見誤ってはいけない。 500Pほどありなかなかのボリュームでゆっくりと読んだが、興味深く読むことができる内容だった。 次は「麦ふみクーツェ」を読みたい。

Posted by ブクログ

2022/01/10

心に深く沁み入る言葉、大事にしたいことがたくさん詰まった小説だった。 登場人物の、真正面から物事を受け止める姿や素直な心、優しさに、涙が溢れて止まらない場面が多々あった。 星の見えない土地のプラネタリウム。手品。それは 心を和ませたり心を打ったりすることができるもの。だれでも、...

心に深く沁み入る言葉、大事にしたいことがたくさん詰まった小説だった。 登場人物の、真正面から物事を受け止める姿や素直な心、優しさに、涙が溢れて止まらない場面が多々あった。 星の見えない土地のプラネタリウム。手品。それは 心を和ませたり心を打ったりすることができるもの。だれでも、現実ばかり見て生きていたらかさかさに渇いて何の面白味もない人生になってしまう。まやかしや偽物でも、本物以上のきらめきを人の心に灯すことができる。大切な誰かと一緒に見たり体験したりしたすばらしい出来事は、その後自分の人生を豊かにするだけでなく、いつまでも心の中で自分の支えとなって暖かく残り続けるんだと思う。生きていれば辛いことや苦しいこと、受け入れられないような現実に打ちひしがれることがあるけれど、心に光のかけらが、星粒が一つでもあれば、それがきっと遠い未来まで自分を生かしてくれるはずだ、そう思える作品だった。

Posted by ブクログ

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