★夏目漱石 『坊っちゃん』『吾輩は猫である』などの名作を書き上げた小説家として知られるが、実は真面目で秀才の英文学教師。 教授の道に進むか小説家になるか悩んだ結果後者を選択。 幼少の頃養子に出されるなど苦労している。 『賢き者は世に用いられ、愚なるものは人に捨てらるる』という一節に感銘を受け勉学に励む。 ★正岡子規 夏目漱石と友人。漱石とは正反対の性格で自由奔放。世の中を変える政治家を目指していたが結核を患ったことで短命であると意識し政治家の道を諦め俳人の道を進む。 弟子に高浜虚子。 享年35歳。 ★与謝野晶子 君死にたまふことなかれ』で有名な歌人。 日露戦争に出た弟へ向けて詠った歌。 幼少の頃からしっかり者。戦争反対の歌を詠い反感を受けても堂々としていた。 夫は与謝野鉄幹。歌人の先生で雑誌『明星』を刊行。 ★福沢諭吉 『学問のすすめ』を描いたことで有名。また慶應義塾を作った人。 夏目漱石同様、貧しい暮らしから学問に励んだ人。 27歳の時にアメリカに行った事が彼を大きく変えた。自由、公平、男女平等であるアメリカに影響を受け、『天は人の上に人を造らず。人の下に人を造らず』という名言を残す ★

文学は歴史を動かす。 夏目漱石がいなかったら、日本の文学はなかったろう。彼がもし東大教授のままだったら、名作はなかった。 与謝野も正岡もそう。 福沢諭吉はアメリカに行ってアメリカの社会の男女平等に驚いた。身分のないことに驚いた。そして日本の終戦後、米軍は福沢の思想をばらまいた。岡倉天心こそ日本近代美術の父だろう。 文学、哲学こそが日本の歴史の根底にあるのだ。