商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 国書刊行会/ |
発売年月日 | 2005/02/14 |
JAN | 9784336046758 |
- 書籍
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比類なきジーヴス
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比類なきジーヴス
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商品レビュー
3.9
85件のお客様レビュー
相変わらずのお気楽さ。 本書も文春文庫「ジーヴズの事件簿」2冊(才智縦横の巻•大胆不敵の巻)との重複がある。また、同じく文春文庫「ドローンズ•クラブの英傑伝」にも登場するビンゴ•リトルもやって来て、バーティーの平穏な生活を度々窮地に陥れる。好きになった女性と恋仲になる手助けはさせ...
相変わらずのお気楽さ。 本書も文春文庫「ジーヴズの事件簿」2冊(才智縦横の巻•大胆不敵の巻)との重複がある。また、同じく文春文庫「ドローンズ•クラブの英傑伝」にも登場するビンゴ•リトルもやって来て、バーティーの平穏な生活を度々窮地に陥れる。好きになった女性と恋仲になる手助けはさせられるわ、小金を稼ぐ為に賭け事の手伝いはさせられるわ…しかもその賭け事ってのが『田舎の教会でどの神父の説教が一番長いか』を競馬みたいにオッズを決めて競い合う…というどうしようもないもの。 …ほんと、どうしようもない…。好き。
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英文を翻訳しているため、表現や文法が日本語の表現とは違うので、慣れないと感じる人も少なからずいると思います。 しかし、この表現方法が日本では無い様なものばかりで、そこが翻訳の面白い部分であり、著者のウッドハウスさんのユーモアが活きていると感じる部分であると思います。 最終的に全...
英文を翻訳しているため、表現や文法が日本語の表現とは違うので、慣れないと感じる人も少なからずいると思います。 しかし、この表現方法が日本では無い様なものばかりで、そこが翻訳の面白い部分であり、著者のウッドハウスさんのユーモアが活きていると感じる部分であると思います。 最終的に全てを丸く収めてしまう執事のジーヴスと、絶望的なファッションセンスでお人好しの貴族のウースター、伯父さんに小遣いをせびることと恋をすることしか頭にないウースターの親友のビンゴ、その他ウースター家の親戚たちが織りなす人間活劇が面白い作品です。 米澤穂信さんの本の本の一部に出てきて興味を持って読み始めましたが、非常に面白く、のめり込んでしまいました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
偉大なる古き善き大英帝国の知性、P・G・ウッドハウスのジーブスもの。上皇后美智子様が、ご公務を離れた後に読みたい本として「ジーヴスも2、3冊、待機しています」と仰られたことでも有名。 のんべんだらりの生活をこよなく愛する、自他ともに認めるおバカの若主人バーティ・ウースターと、彼が生活の全てを依存する召使のジーヴス。この二人の掛け合いだけでも楽しいのに、いつも厄介ごとを持ち込んできてバーティの私物や金をさも当然のように巻き上げていく大学時代の友人、傍若無人な振る舞いでバーティを翻弄する従兄弟、問答無用でバーティを支配する伯母さんなどが絡むことで、話が一層面白くなる。時折、友人や従兄弟の理不尽さに腹が立つこともあるが、ジーヴスの活躍によって溜飲が下がることもしばしば。 このシリーズ、話の展開もそうだが、とにかく表現が秀逸で、思い出してはまた笑える。枚挙に暇がないが、いくつか挙げる。以下の表現を読んで、そのおかしさを少しでも感じられたなら、この作品を探して読むだけの努力をするべきだ。 (恋心を抱く女性が現れた場面で)「ビンゴはポプラの葉のようにぶるぶる震えた。それから男の子が現れると、奴はゼリーのようにふるふると風れた。…(中略)…奴の顔は紅潮し、白いカラーと風に吹きさらされて青くなった鼻とあいまって、他の何よりもフランスの国旗に似ていた」 (酷い仕打ちに怒り心頭の地主が)「老トレシッダー氏は-僕は彼を責めない-着席したまま、毎秒ごとに、膨張し、鮮やかな紫色に変色していった」 (錯乱して部屋に飛び込んできた友人の様子を)「実際、奴は何か固いもので太陽神経叢を強打されたような顔つきだった」 ただ単に「怒り心頭の地主は~」とか「奴は見たことが無いほど取り乱して~」などと書くより、よほどユーモラスで魅力的になる。こういう表現が満載の小説が、面白くないわけがない。
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