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兄のトランク
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兄のトランク
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商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
宮沢賢治の実弟である清六氏による兄の思い出に関するエッセイ。何十年ぶりかで訪れた宮沢賢治記念館で見つけて買ったものを東北を旅しながら読んでみる。野営したり、賢治と関わりの深い湯治場などで夜読んでみあると、どんな状況と背景で描かれたかがしみじみと伝わってきてもう一度作品そのものを読...
宮沢賢治の実弟である清六氏による兄の思い出に関するエッセイ。何十年ぶりかで訪れた宮沢賢治記念館で見つけて買ったものを東北を旅しながら読んでみる。野営したり、賢治と関わりの深い湯治場などで夜読んでみあると、どんな状況と背景で描かれたかがしみじみと伝わってきてもう一度作品そのものを読み返したくなります。 震災からの復興その後どうなった!?が今回の旅のテーマであるだけに、賢治の誕生と亡くなった年に三陸の津波が発生し何千人もの死者を出している因縁などを知るにつけ、感慨も深かった。同じことを何度も繰り返しているではないか。いままで経験したことも無いとか、ことさらにセンセーショナルに煽られているけれど、本当に学んでいるのだろうか?パンデミックも同じ。これまで何度も経験しているはずだし、伝えようとした人もいたはず。自分も含めて不勉強を恥じる。 派手な中央からのお金の落とし方に頼ることだけでなく、自分たちで興すことをやらないとほんとだめだと、賢治の生き方を垣間見るとこで思った。同じ東北人としてもっと行動せねばとも強く思った。
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宮沢賢治の実弟の宮沢清六さんが、求めに応じてあちこちの雑誌等に発表した文章を一冊にまとめたものです。そのため全体としてのまとまりには欠けますが、宮沢賢治理解のためには不可欠の一冊です。
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賢治の8歳年下の弟である著者が、昭和14年に発表した詩論「『春と修羅』への独白」をはじめ、兄賢治の思い出や作品について語ったエッセイをまとめたものです。 表題作は妹トシの病気を知らせる家からの電報で、賢治が東京から帰ってきた際に携帯していた大きなトランクの思い出から。トランクにぎ...
賢治の8歳年下の弟である著者が、昭和14年に発表した詩論「『春と修羅』への独白」をはじめ、兄賢治の思い出や作品について語ったエッセイをまとめたものです。 表題作は妹トシの病気を知らせる家からの電報で、賢治が東京から帰ってきた際に携帯していた大きなトランクの思い出から。トランクにぎっしり詰め込まれた童話を、賢治は「童児(わらし)こさえる代わりに書いたのだもや(子どもをつくる代わりに書いたものだよ)」と言いながら読んで聞かせてくれたそうです。その他のエッセイも、賢治の人柄をうかがうことのできるものとなっています。
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