おすすめラノベ紹介
ライトノベル担当者がおすすめの作品をご紹介します!
「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。」「失恋探偵ももせ」など
旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。
旅の雰囲気がつまった最高のライトノベル。
滅びゆく世界を1台のバイクにのって旅する少年と少女。2人が道中で出会った人々との物語。
読後感が最高にすぐれたライトノベルです。この本を読めて良かったとラノベ担当者は思っています。最高の1冊として、力を込めておすすめします。
あらすじ
「喪失症」はまたたく間に世界へ広がり、人々は消えていった。原因も対処法も不明。名前、肌の色、影がなくなり、存在した記憶とともに、人は消えてなくなる。
喪失症になった少年と少女は、燃費のいいバイク、スーパーカブにのって北の大地にたどり着いていた。
旅に出た彼らの目的地は「世界の果て」。
途中で出会った人々は、農業をはじめた誠実な経営者、人力飛行機の翼に夢をのせた男、人生を諦めた少女……。
スーパーカブに、お腹を満たす食料と、のどをうるおす水と、体をあたためる毛布と、1冊の日記帳をのせて、少年と少女の旅はつづいていく。
旅する2人の雰囲気を思う存分味わえるのが特徴です。そして、物語に描かれなかった部分まで想像して、読者が2人の旅を思い浮かべられる余地をつくっているのが、このラノベのうまいところです。
ゆっくりとした速度で滅んでいく世界のなかで、少年と少女が見つけるもの。2人の旅を見届けてください。
ジャンル
2008年3月から刊行
本を持って旅に出よう
続巻はいまのところ出ていない
属性:頭にリボン 武闘派ヒロイン


コピーフェイスとカウンターガール

隠れた名作!
青春恋愛ストーリー!
ちょっと変化球な学園恋愛ライトノベル! かなりおもしろいにもかかわらずあまり知られていない、知る人ぞ知る傑作です!
素朴な魅力がつまっています。なにげない会話を重ねるなかで、距離が近づいていく恋愛模様を描きます。
挿絵は博(ヒロ)さん。作品の世界にマッチしたイラストがすてきです。博さんの漫画「ゆめくり」や「アクアリウム」も読みたくなること間違いなしです。
あらすじ
天体観測部に入っている平良良平(たいらりょうへい)は、かなり自由で自分勝手な先輩、早川早苗に振り回される毎日をおくっていた。
早苗の卒業とともに静かになった天体観測部に、早苗にそっくりの少女、早希があわられる。早希は早苗の妹で、今年から高校生になった新入生だという。
少し気難しいところのあるインドア派な早希だったが、天体観測部に入部し、良平と会話をかわしていくうちに、2人は距離を縮めていく。
夏のある日、親族会議に呼び出された良平はとんでもない事態に巻き込まれるのだった……。
このラノベは、雰囲気や人と人との距離感が絶妙なバランスで描かれています。あらすじや感想では伝えきれないその雰囲気を、ぜひ読んで味わってもらいたいです!
名作を隠れたままにしておくのはもったいない! ラノベ担当者が声を大にしておすすめする傑作恋愛ライトノベルです!
ジャンル
2008年8月から刊行
第2回小学館ライトノベル大賞佳作
若干のファンタジー要素を含む
属性:顔が似た姉妹 野次馬


斉藤アリスは有害です。
彼女の存在は天災
一見普通な美少女、斉藤アリスは有害者である。先の展開が気になって読む手が止まらない快作!
「有害者」という設定がおもしろい非日常系学園ラブコメです。斉藤アリスがなぜ有害者と呼ばれるのか? 有害者の力とは? そもそもアリスは本当に有害なのか?
極端に不運な斉藤アリスの秘密に触れてみてください。
あらすじ
有害者。街を歩くだけで警報が鳴り響き、突風が吹き、空がくもりだし、近寄るだけで極端に不幸がおとずれる人知を超えた存在。
斉藤アリスは世界で唯一、国から有害者に指定された少女である。
クラスメイトであり「アリス当番」になった山野上秀明は、アリスの秘密をあばこうとアリスの周辺を調査していた。オカルトを信じない秀明は有害者の存在も信じていない。
アリスに近づき、言葉を交わすうちに、有害者としておそれられるアリスの素朴さや本当の顔に気がつく秀明だが……アリスを取り巻く陰謀へと巻き込まれていくのだった。
人間は異質なものを排除してしまいます。特殊な力を持ったアリスは、クラスメイトから邪険にされ、のけ者にされ、街の人たちからは厄介者のレッテルを貼られています。
アリスは人見知りでさみしがりやのごく普通の女の子なのですが、有害者の力のせいで一般的な生活をおくれません。
そんな少し重たいテーマを持ったライトノベルです。
アリスの心を開き、外の世界へ連れ出してあげられるのは、あなただけです。
設定が気になったら手にとってみてください。
ジャンル
2013年1月から刊行
ある意味無敵のヒロイン
友だちのために命をかける
属性:達観した主人公 崇拝


失恋探偵ももせ
極上の学園ライトミステリー!
失恋に関する調査をして「恋の終わりを手伝う」学園推理もの。
落ち着いた雰囲気のラノベです。ヒロインが探偵役で、沈着冷静で感情的にならず、失恋の相談にのっていきます。
日常の謎をあつかったライトミステリーが好きな人におすすめ!
あらすじ
「恋はいつか終わるもの」と持論を話す千代田百瀬。彼女は、事実を受け入れ、きれいに恋が終わったと思ってもらうために、失恋探偵になったと言う。
ミステリ研究会の部長、野々村九十九(つくも)は、なんとなく流れから百瀬の助手をつとめていた。
今日もミス研に相談者がおとずれる。美術に入れ込む彼の本心を知りたい少女。ギャル少女の態度が変わった理由を知りたいアニメおたくの男子。恋人の婚約者の素性を調べてほしい少女。
失恋の謎を解き明かす学園ミステリー。
少し変人な百瀬の、髪をぐちゃぐちゃにかき回す仕草は「金田一耕助」を彷彿します。そんな百瀬の乱れた髪を手ぐしですいてあげて、百瀬がうとうとする雰囲気がほほえましいです。
ライトミステリーが好きなあなたに絶対に読んでもらいたい1冊です!
ジャンル
2013年4月から刊行
第19回電撃小説大賞
恋を知らない女の子
属性:無表情 ミステリアスなヒロイン

