おすすめラノベ紹介
ライトノベル担当者がおすすめの作品をご紹介します!
「扉の外」など土橋真二郎さんの作品をピックアップ!
扉の外
扉の外にあるものは?
登場人物の心情と、集団における心理描写にすぐれたライトノベルです。環境で左右させる人間の精神状態をうまく表現しています。混乱や怒り、悲しみや絶望など、人々の感情を表現するのにすぐれた作者です。
先の展開が読めず、読み進めるのがたのしみな作品です。
あらすじ
気がつくとクラスメイト全員が教室大の部屋に軟禁されていた。部屋には生活に困らない設備が最低限用意されている。「ソフィア」と名乗る人工頭脳コンピュータは、軟禁した経緯や生活するためのルールを説明する。「あなた方の存在した地球では戦争がエスカレートし、人類の滅亡の危機に瀕してしまいました」……。
ライトノベルらしくないライトノベルと言える作品です。日常にはない異常な雰囲気をたのしめます。
扉の外に待ち受けるものは何なのか。あなた自身の目で確かめてみてください。
ジャンル
2007年2月から刊行
電撃小説大賞金賞受賞作
巻によって主人公が変わる
属性:ゲーム カリスマ 蒼い天使


ツァラトゥストラへの階段
頭脳ゲームと心理戦!
緻密な設定と息を呑む展開が魅力のライトノベルです。
主人公が頭脳ゲームに挑戦していく話です。丹念に練られたゲームの設定が、読者を物語へ引き込みます。ゲームを通した少女たちとの交流も印象的な作品です。
あらすじ
驚異的な知力や体力、特殊能力を人間に与える「パルス」。福原駿介はパルスの力に目覚める。パルスを制御して、闇の娯楽へと発展しようとしている謎の組織。福原は生き別れの姉を探すため、戦いへと身を沈めていく。
登場人物同士の心理戦が抜群にうまい作品です。作者の前作「扉の外」以上のゲームをたのしめます。
タイトルの「ツァラトゥストラ」とはゾロアスター教の開祖のことです。ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」などが有名です。
主人公は真実へたどり着くことができるのか?

ラプンツェルの翼
肉弾戦と陣取りゲーム!
ヒロインと力をあわせて、戦いのゲームに立ち向かいます!
おのれの肉体を使って戦うヒロインを、主人公が補佐していきます。生まれたばかりで善悪のわからない冷酷なヒロインに、少しずつ感情が芽生えていくシナリオが魅力です♪
あらすじ
ある日、相沢遼一はトランクを拾う。「もしもこのトランクを拾った方がいたら絶対に開けないでください。人にとって危険な武器が入っています」と但し書きがついていた。トランクを開けると中から一糸まとわぬ美少女が出てくる。彼女が危険な武器なのか?謎の少女をめぐって、命をかけた天使たちのゲームが始まる――。
文章の構成がうまい作者です。協力、裏切り、同じ目的に向かっていたはずなのに敵対することになってしまう。これらが無理なく一冊にまとめられています。
ヒロインはカロリーメイトが好きです。この本を読むと、無性にカロリーメイトを食べたくなります!
この作品でいう「天使」とは比喩的な天使ではなく、システムとしての天使を指します。
天使システムとは何なのか?天使のその先に待つものは?読み進めるのがたのしみなライトノベルです。

殺戮ゲームの館
あなたの価値観を変える1冊です!
登場人物たちの複雑な心の動きに魅力を感じるライトノベル!
監禁された男女11人による命をかけたゲーム。ショッキングな展開に、あなたは息を呑みます!
あらすじ
自殺サイトが流行し、興味を持ったオカルトサークルのメンバー11人が自殺のあった廃墟を調査しに行く。気がつくと、出口を封鎖された場所に監禁されていた。この館のルールは、夜の時間になると魔物があらわれ1人を食い殺す、昼の時間に魔物が誰なのかを推理する、というもの。夜の時間に外にいると魔物に食い殺される。部屋に入り鍵をかけておけば安心だが、全員が部屋に入ると1人が殺される。――殺戮ゲームが幕を開けた。
作者の得意とする心理描写を、この作品でいかんなく発揮しています。そしてシナリオの緻密さに戦慄します。間違いなく、この時点での土橋真二郎さんの最高傑作です。
世の中はきれいごとばかりではない。この本に教えられました。
上下巻という短い中に、すべてがつまったライトノベルです。
自信を持っておすすめします!
