商品知識豊富な精鋭ブックオフ社員がオススメします! イチオシ!選書コーナー

ブックオフの社員の中でも特に本に詳しい3人がオススメ作品を自信をもってご紹介します!

コワダ

新刊書店(青山ブックセンター)で約20年、ブックオフの店舗にて約10年、計30年本を売り続けるベテラン店長。

新刊から古本・古書まで、本のことならなんでも知っている!?好きな本のジャンルは雑誌。雑誌しかない図書館、都立多摩図書館がお気に入り。

ヒライ

1万冊以上の本を読んできた本大好きブックオフ社員。

幼少期から本屋や図書館に通い詰め、今は休日に子供とブックオフをめぐることが趣味。北は北海道、南は沖縄まで全国をヒッチハイクで回り、今まで34の職種を経験してきた異色の経歴の持ち主。

コバヤシ

18年にわたり数多くの新刊書店で主任・店長を歴任したプロフェッショナル。

現在はブックオフの店長を目指して勉強中。サッカーと子どもをこよなく愛するパパ。どんなジャンルの本も読む雑食系で、愛読書は司馬遼太郎の【街道をゆく】シリーズ。

選書者:コワダ

令和と江戸と東京と

始まりましたね『令和』! 新しい時代にワクワクします。でも過去のことも忘れちゃいけない! 江戸と東京をめぐる本を集めてみました。過去を懐かしむもよし、ここから未来を覗くもよし。だって時代はいつも俺の中(笑)だからね!

吉原健一郎

「ブラタモリ」が好きです。番組でよく出てくる今の地図に昔の地図を重ねたり、昔の地図に今の地図を重ねたりの場面が好きです。今まで見えていた風景が一気に変わって頭の中が更新されてくる感じがたまりません。『重ね地図』のキーワードでたくさん出版されているので検索してみてください。

原島広至

江戸東京の本を読んでいるとよく出てくるフレーズが「東京オリンピックを境に街が道がガラッと変わった」です。そしてもうすぐ次の東京オリンピック!この本を片手に東京散歩はいかがでしょうか?スマホで写真を撮りながら昭和、平成、令和を比べながら歩くのもいいですよ!

「食べる」について深ーく考えてみる

学生の頃アルバイトしていた串焼き屋の牛タンの仕込み。想像以上に太くて長くてグロい(失礼!)牛タン。捌くときはびびりながらへっぴり腰でやっていたが賄いで出されるとそんなことは一気に忘れ堪能する。そんな(?)「食」を少ーし深く考える手助けになる本を紹介します。

内澤旬子

著者の出世作。私はこの本で内澤ワールドにはまりました。日本はもとより世界各国、各地域の文化、宗教、話は「人種差別」まで広がります。著者のイラストもリアルで面白いです。内澤さんの著作はほかにもあります。ぜひ検索してみてください。

岡本健太郎

ふとしたきっかけで山賊(=猟師)にはまっていく著者。かたくなな決心も「人間を頂点とした食のヒエラルキー」みたいな大上段もなく、絵柄からして淡々と狩猟する(近所の池の鳥を空気銃で捕ったりする)様子は日常と非日常の地続き感が秀逸です。

藤原新也
桜井厚
ジャン・L・フランドラン
西江雅之
ハロルドハーツォグ

植本一子(とあふれる愛を感じる写真集たち)

植本一子さんの登場は衝撃的でした。新しい書き手、表現者の登場に胸が躍ります。今回は植本さんの著作を中心に心が動かされること間違いなしの写真集を紹介します!

植本一子

ラッパーECDのパートナーであり写真家の著者。赤裸々ってよく評されています。なるほどって思いますが、私は「それしかできない不器用さ」のほうにぐっときました。短文日記形式でよりリアルさが伝わります。瞬間を切り取る写真家という職業にあっているのかなとも感じました。

神藏美子

目が離せなくなる写真集です。溢れる愛がビンビンに伝わってきます。下手な恋愛小説より一冊の写真集がこんなにも深く胸にしみることがあるんだなと感じた一冊。写真集で初めて泣きました。

植本一子
ECD/植本一子
植本一子
植本一子
川島小鳥
宮崎いず美

選書者:ヒライ

バキ好き必読!男が惚れる格闘浪漫

カポエラから中国拳法、ブラジリアン柔術、喧嘩、古武術、プロレス、剣道、空手、柔道と珠玉の格闘浪漫を結集させました。格闘技、武術歴20年の選者が自信をもってオススメします。刃牙最大トーナメントの活字バージョンを堪能ください!

中島らも

「ガダラの豚」と並ぶ中島らもさんの傑作の一つ。カポエラ(奴隷たちの間で生み出されたブラジルの格闘技)使いの老人、菅原法斎が主人公の物語。78歳老人の格闘技世界一決定戦への出場、カラリパヤット(インド武術)との戦いには心躍ります!

海堂尊

「チームバチスタの栄光」で医療ミステリージャンルを打ち立てた海堂尊さんの青春小説。この作品、剣道小説でありながら、医療小説でもある稀有な作品です。バチスタシリーズで活躍のアノ人物たちの若き日の活躍がここでも堪能できます。

花くまゆうさく
大山倍達
今野敏
増田俊也
ゲッツ板谷

音楽がきこえる読書体験をどうぞ。

活字を通して、音楽を聴いたことはありますか?クラッシックからJAZZ、歌謡曲からロックンロール。いずれの作品も作者たちの圧倒的な音楽への愛情が滲み出ています。傑作ばかり。聴け、読め、泣け!俺もまた読みたくなってきた。

村上龍

ハウステンボスの前身となったテーマパーク「長崎オランダ村」を舞台にした村上龍さんの私小説。この作品のラストシーンで流れるビートルズの『LET IT BE』は圧巻です。世界各国から集まった大道芸人や楽団、ダンサーたちと中年のおっさん達の織り成す『LET IT BE』は忘れられません。

たなか亜希夫

原作・狩撫麻礼さんと作画・たなか亜希夫さんのゴールデンコンビによる探偵物語。このコンビの作品にはブルース、ジャズ、ソウル、ファンク、レゲエ、そしてロック、虐げられ、抗うものたちの音楽が常に根底に流れています。昨年、鬼籍に入った狩撫麻礼さんなき今も、継続連載中という奇跡の作品を味わってください。

10代の君へ

10代の自分に迷いなく薦める10冊。自分の子供にも読んで欲しい10冊です。10代のお子様へのプレゼントにどうぞ。もちろん少年少女の心を取り戻したい大人の方へも。発展途上の鋭敏な感性だけでなく、錆付いた感受性にも染入ります。

氷室冴子

スタジオジブリにてアニメ化されたことにより、この小説の存在を知った人もきっと多かったことでしょう。アニメもよかったが原作もなおよし! ボーイ・ミーツ・ガールの金字塔。携帯電話の普及する前のコミュニケーションのやりとり、すれちがい、懐かしさやノスタルジーを感じてならない作品です。

石田衣良

石田衣良さんの連作短編小説集シリーズ。どの巻から読み始めても小気味良い展開で物語が進み、爽快な読後感を味わえる快作ばかりです。そして、我々同様、年を取り、いつの間にか少年から青年へと成長を遂げた、主人公の真島誠の姿にもまた、涙するでしょう。

選書者:コバヤシ

おすすめスポーツ小説

東京オリンピックが来年に迫り、スポーツの関心が高まっている今、おすすめのスポーツ小説を集めてみました。ワクワクドキドキが止まらない、思わず身体を動かしたくなる、疾走感を感じられる逸品揃いです。

野沢尚

野沢尚さんの【龍時】シリーズです。サッカー小説として3作刊行されましたが、作者の急逝で未完の作品となっています。スペインの実在のチームや選手が登場しておりサッカー好きにはたまらない作品です。【03~04】ではアテネオリンピックに出場しています。

三浦しをん

三浦しをんさんによる、箱根駅伝を舞台にした小説です。二人の天才ランナーと個性的な仲間たちが、時にぶつかりあいながら箱根駅伝出場を目指します。彼らの様々な葛藤を乗り越え成長していく姿に心動かされます。

はらだみずき
川島誠
あさのあつこ
あさのあつこ

おすすめ社会派・ビジネス小説

元号が令和になり、平成や昭和を振り返ることが多い今、おすすめの社会派・経済小説を集めてみました。昭和の【熱量】や平成の【閉塞感】、その時代の温度感を感じられる小説たちです。

山崎豊子

山崎豊子さんの小説で、高度経済成長期の銀行が舞台の重厚な三部作。政官財に関わる数えきれない程の登場人物が出てきますが、それを感じさせない程スルスルと読めてしまう著者の筆力に驚かされます。時代の煌びやかな側面と、その裏側にあるドロドロした側面も含めて、日本の高度成長期のエネルギーを感じられる作品です。

城山三郎

「特攻」という形でともに23歳の生涯を閉じた、海軍兵学校同期卒の指揮官二人の生き様を追ったノンフィクション。読み進めやすい内容ではないですが、日本がどういう時代を経て今に至るかを深く考えさせられる作品です。

山岳小説

「登山」や「山」が舞台の小説を集めてみました。作品に出てくる人物たちが【山】を通して時代や人生の困難に立ち向かう姿が描かれています。山の素晴らしさ、雄大さ、時に恐ろしさ、過酷さを感じられる作品たちです

横山秀夫

御巣鷹山で発生した日航機墜落事故を巡る地方紙の記者たちの1週間の奮闘や葛藤を描いた傑作長編。組織と個人の狭間で揺れる、「これぞ横山秀夫」と思わせる作品です。事故発生当時、地元の新聞記者として取材に当たっていた著者だからこそ書ける圧倒的なディテールと登場人物の熱量が感じられる骨太の作品です。

新田次郎

数々の山岳小説の名作を遺した稀代の作家、新田次郎さんの一作です。日露戦争直後、「決して登ってはいけない」と恐れられた北アルプスの剱岳。地元住民の反発、悪天候や雪崩などの厳しい自然環境、未発達な測量技術や登山設備など様々な困難に立ち向かいながら山頂に挑んだ、測量官柴崎芳太郎一行の苦闘の姿を描いています。

新田次郎
新田次郎
熊谷達也
田口ランディ
湊かなえ
夢枕獏
北村薫