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宗教とデザイン
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宗教とデザイン
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
図画や彫像に限らず、宗教に関するデザイン全般について網羅的に書いた本。宗教の側のデザインのみならず、宗教が世界や社会をどのようにデザインしたか、しようと試みたかについても挙げられている。読んでいて楽しい本ではあるが、全体として体系的に書かれているわけではないので、心して取りかから...
図画や彫像に限らず、宗教に関するデザイン全般について網羅的に書いた本。宗教の側のデザインのみならず、宗教が世界や社会をどのようにデザインしたか、しようと試みたかについても挙げられている。読んでいて楽しい本ではあるが、全体として体系的に書かれているわけではないので、心して取りかからないと読み終わった時に何も心に残らないということになりがち(私もそうだった(苦笑))。多少独断的とも思える箇所もあるが、それは著者のデザインの内、ということだろう。
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「戦争とデザイン」の著者の新しい本は「宗教とデザイン」。ページを開いて最初の最初に『本書は、宗教における表現とはなにか、をテーマとしている。それは、「過剰な忖度(推理)・過度な解釈」によって生まれた「誤解する美学」といえるのではないだろうか、これを順を追って述べていきたい』と宣言...
「戦争とデザイン」の著者の新しい本は「宗教とデザイン」。ページを開いて最初の最初に『本書は、宗教における表現とはなにか、をテーマとしている。それは、「過剰な忖度(推理)・過度な解釈」によって生まれた「誤解する美学」といえるのではないだろうか、これを順を追って述べていきたい』と宣言しています。それをキリスト教の「普遍性」、イスラム教の「絶対性」、仏教の「安定性」という三大宗教の切り口で、膨大な知識と豊富な図版で論考を積み上げていきます。それぞれの信仰がビジュアルをどう用いたか?によってそれぞれが世界宗教になりえたのか?という沿革でもあります。心の問題がロジックの問題ではなくエモーションの問題だとしたら、そこには言葉<ビジュアルであったろうし、ノンバーバルな宗教体験を感じさせる事が国境を越える秘訣だったのかもしれません。前著に続いて、著者の提示する様々なネタを拾っていく内に、広大な森に入ってしまったような読書でした。
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結構話が細かかった。 私にはウケた。流石に最後の方の漢字の成り立ちのあたりで飽きてきて流し読みした。 日本の宗教観ってやっぱり独特なんだなー、というのが一番面白かった。 島国で野山があり、点景が生まれた。それは中心がない、というか、そこかしこに中心があり、八百万の神につながった...
結構話が細かかった。 私にはウケた。流石に最後の方の漢字の成り立ちのあたりで飽きてきて流し読みした。 日本の宗教観ってやっぱり独特なんだなー、というのが一番面白かった。 島国で野山があり、点景が生まれた。それは中心がない、というか、そこかしこに中心があり、八百万の神につながった。そして、自然と海に目が行き、周りをみまわす。すると中国という大国があり、自身が周縁に位置し、中心ではなく周縁が大事という意識になる。 だからこそ、漢字という中国の文化から女官がつくったひらがなにも注目できて、日本の独自の文化とできた。 だから、日本は横、水平の形が多い。お箸の置き方、床の間の畳の配置などなど。 これがヨーロッパは縦。神は上にいるという思想。 ある程度、世界史の流れを知っていないと読むのが難しいかもしれない。
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