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青春をクビになって

額賀澪(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2023/09/11
JAN 9784163917467

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商品レビュー

4

51件のお客様レビュー

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2024/05/01

絶妙なタイトル、、いいトシして自分のことだけしか意識が向いてない夢追い人たちの厳しい現実、経済状況や心理状況が赤裸々に描かれていて、、、 ・・・私自身は、大人になることが当たり前だった最後の世代(?)で、30半ば過ぎても青春の終わらせ方がわからないとか、正直、いい加減にせーよクソ...

絶妙なタイトル、、いいトシして自分のことだけしか意識が向いてない夢追い人たちの厳しい現実、経済状況や心理状況が赤裸々に描かれていて、、、 ・・・私自身は、大人になることが当たり前だった最後の世代(?)で、30半ば過ぎても青春の終わらせ方がわからないとか、正直、いい加減にせーよクソ甘えてるよね、と切り捨ててしまいたい、と思うところもなきにしもあらず、とはいえ、子どもたちの世代をはたから見るに、今ってこうなんだよねー、理解を示さんといかんのかね、となんとなく日和ってしまう、、、 (我ながら、どんな立ち位置やねん⁉︎) 自由が認められ過ぎて、敢えて大人にならなくてもいいから、かえって悩み多いんかな? いや、ごめん、違う、私には、今のこの状態から離れたくない、クビにされたくないと思うまでに、のめり込んだものはなかった。だから、単純に30半ば過ぎてもぐだぐだ言ってる彼らが羨ましい、かな。 、、、なんかわからんけど星5つです。

Posted by ブクログ

2024/04/29

タイトルに惹かれて手に取った。内容は特別面白くもないけど、大学生時代に読めてよかったと思える一冊。章と間章のバランスがいい。全体的にやや重めだけど終わり方はくどさがなくて良い

Posted by ブクログ

2024/04/29

切ない小説だった。古事記が好きで大学院へ進み、35歳になって大学の非常勤講師のクチも途絶えた主人公・朝彦。10歳年が違う先輩・小柳の失踪もあり、研究者の夢をあきらめた同輩・栗山が立ち上げたレンタルフレンドの会社でのアルバイトでの経験を重ね、最後には研究者の道に区切りをつける。 自...

切ない小説だった。古事記が好きで大学院へ進み、35歳になって大学の非常勤講師のクチも途絶えた主人公・朝彦。10歳年が違う先輩・小柳の失踪もあり、研究者の夢をあきらめた同輩・栗山が立ち上げたレンタルフレンドの会社でのアルバイトでの経験を重ね、最後には研究者の道に区切りをつける。 自分が同じような道を歩んでいるわけじゃないけれど、何となく重なるような感じを覚えながら読んだ。小柳が亡くなっていたことがわかり衝動的に比婆山を訪れたときの部分をちょっと引用(p.210)。 ▽ここから  頭上で木の枝葉が歌うように鳴いた。半分になってしまった自分を再び満たすだけのものが、この世にあるのだろうか。満たされなくてもいいから、せめて補うくらいの何かがあるといい。  「好き」を道標に生きてきた。暗闇を進む灯火だった。この光のせいで生きていけないのだと気づいた。これを大事に抱えている限り、暗闇を歩み続けなければならない。消す日が来た。明りを消して、この真っ暗闇を出て行く日が来た。  それほどまでのものに出会えた人生は、幸せだった。たとえ、今はそう言い聞かせることしかできなかったとしても。  目を開ける。時刻は昼近くのはずだが、一瞬だけ空の色が朝焼けのように淡く揺らいだ。  朝。新しい日々の始まり。夜闇に迷う人が待ち望むもの。それが俺の名前の由来。だが、研究者の俺に朝は来ない。だから朝がある場所に歩いていく。  それは、悲しいことでしょうか。  小柳になのか、この場所に眠るイザナミになのか、イザナミを黄泉の国へと迎えに行ったイザナギになのか、古事記を愛し、研究し、脈々とそれを受け継いできた数多の研究者へなのか、朝彦は問いかけた。 △ここまで   狭い世界しか知らない若い頃にハマったものでその先を、たとえば就職先や業界を決めてしまうこと自分にもあった。いまそれが正解だっただろうかと考えると、何ともいえず……考えたくないって感じかな。自分の不遇と真正面から向き合うことになりそうで嫌だ。 朝彦は自分で選んだ道を進んできたわけだけど、最終的にその道を断ち切った。読み進めながら断ち切らず、また希望をもって道を究めるようなことにならないかと思ったけど、そんなあまいことにはならず、そしてそれこそが現実的でもあり、現代の小説でもあると思う。 あわせて思ったのは、思い切りどきのこと。いつか何者かになれるんじゃないかと未練たらたらやるあたりは自分の問題だけど、この小説でも栗山や小柳が果たせなかった夢を彼らの分も背負っていくような立場になっていて、それもおいそれとやめられない理由になるだろうなと思った。それから、けっこうな年齢になって新しいことに踏み出すのも怖いと思う。それくらいなら過酷ないまのままでいてしまう気持ちも自分はよくわかる。 それにしても読むだに、自己責任や他人を非難し自分の優越を保つような現代を感じるし、自分やこれからの世代に輝かしい未来がないことを突きつけられるようでなかなかつらい。ちょうど並行して藤子不二雄の自伝的作品「まんが道」を読んでいるんだけど、昭和20~30年代を舞台にした希望に満ちた感じと何と違うことだろう。 古事記の面白さにも触れることができた。なかでも古事記の時代には色って赤・青・白・黒しかなく、色の概念がそもそもできてなくてそれぞれ明るい、淡い、はっきりしている、暗いというものの状態を示す表現から転じたとされているとか。だからこの4つだけが、赤い、青い……と形容詞的にいわれるんだって!(p.126)

Posted by ブクログ

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