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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2021/07/21 |
JAN | 9784299006332 |
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商品レビュー
4.2
558件のお客様レビュー
展開が進むにつれ 人物の見え方が変わるのが面白い。 けいさんの豪傑さと温かさがたまりません。 けいさん、カンちゃん、勝久兄ちゃん 家族に恵まれず、貧困な中でも 想い合える関係ができたことに、心が温かくなります。 終わりの展開は、自分の思い込みを いい意味で裏切られ続け、本当に...
展開が進むにつれ 人物の見え方が変わるのが面白い。 けいさんの豪傑さと温かさがたまりません。 けいさん、カンちゃん、勝久兄ちゃん 家族に恵まれず、貧困な中でも 想い合える関係ができたことに、心が温かくなります。 終わりの展開は、自分の思い込みを いい意味で裏切られ続け、本当に面白かったです(*`ω´)b 終盤は、飛行機の中で読みましたが 泣きました(>人<;) おすすめの1冊です!
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この著者はどんでん返しの帝王なのだそうだ。で、この話も最後は見事だったなと。映画化されたから、阿部寛や佐藤健を投影して読んでたのだが、もう一人の主役が… にしても生活保護の闇は深そうだ。ここに書かれた“事実”はおそらく脚色なく本当に存在しているのだろう。 俺だって一歩間違えたら、...
この著者はどんでん返しの帝王なのだそうだ。で、この話も最後は見事だったなと。映画化されたから、阿部寛や佐藤健を投影して読んでたのだが、もう一人の主役が… にしても生活保護の闇は深そうだ。ここに書かれた“事実”はおそらく脚色なく本当に存在しているのだろう。 俺だって一歩間違えたら、いやこれからだって年老いて身体も効かなくなれば、という恐怖は持っているから、身につまされて読んでいた部分はあるかな。 加えて震災。これについては、書ききれなかったのか、いやこちらが読み取れていないのか。
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震災後の仙台が舞台となり、「殺人事件」と「生活保護」がテーマである。利根・けいさん・カンちゃんのエピソードは苦しくて涙が出た。「助けたい」と思ったことを大切にしていきたいし、助けを求める声が小さい善人を見たら一緒に声を出してあげたい。この本を読んだ人が増えれば増えるほど、世界に優...
震災後の仙台が舞台となり、「殺人事件」と「生活保護」がテーマである。利根・けいさん・カンちゃんのエピソードは苦しくて涙が出た。「助けたい」と思ったことを大切にしていきたいし、助けを求める声が小さい善人を見たら一緒に声を出してあげたい。この本を読んだ人が増えれば増えるほど、世界に優しさが少しずつ増えて欲しい。 「生活保護」というワードと大まかな仕組み知っていたが、そのシステムが孕む課題はこの本を通して学ぶこととなった。そもそも何故義務教育で習わないのか…。「必要になった時に聞けばいい」それで済ませてきた結果が"護られない"なのではないか?正しい知識が無いから、「生活保護なんてだらしない」「税金の無駄遣い」なんていう偏見が横行し、保護されるべき人が肩身の狭い思いをする。「善人というのはいつだって被害者になってしまう」これは序盤に登場したセリフだが、この本の趣旨とも言えるほど深いセリフであり、最後のSNSに投稿された文章に直結する。 また、経済困窮者の悪循環も気になる課題であった。塾に通わなければ他の子と差がついてしまう。塾に通わなければ職業選択の幅も狭まり、低所得に陥る悪循環。経済格差は教育分野でももちろん問題視されているが、正直なところ格差の影響は教師次第だと感じる。塾講師は教えのプロが多く選択権もあるが、学校教員は選ぶことができず当たりハズレがある。そうすると塾を頼らざるを得ないこともあるだろう。ただ、最近はYouTubeなどインターネットが発達し、無料で塾レベルの指導を受けることができる。経済格差の悪循環が少しでも改善されることを願っている。 ※以下ネタバレあり ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 社会問題をテーマにした本は勉強にもなるし考えさせられる。ただ、小説としては少し読みにくさがあった。最初から利根は2人を殺したと言っていないことから真犯人存在の予想は着く。空港での下りは利根の視点と笘篠の視点から交互に描かれており、途中までは臨場感があったが捕まる瞬間が呆気ない。「真犯人は他にいるよ」と匂わせしすぎていた。その割には、利根と真犯人は連絡を取っていなかったのに丁度出所したあたりから事件が起こり始めた。「八年も経てば立派な大人だ」という理由だけではどうも苦しい気がする…。さらに、囚人仲間からノウハウを聞かされるというミスリードがあったが、だとすると真犯人の周到さはどこから?と、話題がリアルなだけに細かいところが気になって仕方がなかった。
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