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超訳 ケインズ『一般理論』

ジョン・メイナード・ケインズ(著者), 山形浩生

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定価 ¥1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東洋経済新報社
発売年月日 2021/03/05
JAN 9784492315354

超訳 ケインズ『一般理論』

¥715

商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2023/10/24

世界経済の常識を変えた歴史的名著を読んでおこうと思い、ケインズの「雇用、利子および貨幣の一般理論」にチャレンジ。といってもフルバージョンは難解すぎるだろうから、エッセンスを抜粋して読みやすくし、尚かつ、章ごとに解説を挟んだ「超訳」を手にしました。 それでも、この本を読みきるには...

世界経済の常識を変えた歴史的名著を読んでおこうと思い、ケインズの「雇用、利子および貨幣の一般理論」にチャレンジ。といってもフルバージョンは難解すぎるだろうから、エッセンスを抜粋して読みやすくし、尚かつ、章ごとに解説を挟んだ「超訳」を手にしました。 それでも、この本を読みきるには、経済素人の私には辛いものが有り、何度か挫折しました。したがって、私のように経済を全く勉強したことが無い方は、最初に「一般理論」をわかりやすく解説した他の媒体で、理論の大まかな概要を把握してから読むのがおすすめです。 特に言い回しや用語が難しいので、本書で使われる「自発的失業」「有効需要」「流動性選好」などの言葉が、どのような文脈の中で、何を意図して使われているのか予習すると良いかと思います。 そうした読む前のひと手間で、一般理論の言いたいこと、つまりは「経済活動を市場だけに任せるのではなく、政府が介入すること(公共事業)で雇用を増やし、不況の影響を最小限に抑えるという施策も必要なのだ」というケインズの主張が大まかには理解できるようになりました。(ちがうかもしれませんが) もう一つおすすめなのが、編訳者、山形浩生氏によるケインズ解説から読み始めるという方法です。ケインズは間違いなく慧眼の持ち主で、歴史に名を残す偉大な経済学者だと思いますが、一方で、享楽的かつ楽天的な側面もあり、私生活のゴシップも豊富で、そのギャップの中に人間らしさを感じます。また、「一般理論」の難解さの理由も興味深く、皮肉、嫌味、英国知識人らしいひねくれなど、一筋縄ではいかない部分が、多分に、ケインズの人となりと深くつながっているように思えて、それが却って、ケインズという存在を魅力的に感じさせます。そうした「裏」ケインズをたっぷり紹介してくれる、解説が本書の後半には収められています。 結果、なんとか読み切ることができたこの本。 ケインズとケインズが生きた時代も含めた社会のおおきな流れが感じられました。

Posted by ブクログ

2021/09/26

古典派理論への反論=賃金が下がっても働く気はなくならない(供給は減らない)。賃金は互いの交渉で決まる。需要総額は供給総額に等しい、ということはない。 貯蓄量と投資量は等価である。みんなが貯蓄することはできない。消費が減って雇用がなくなるから。 雇用は有効需要で決まり、有効需要...

古典派理論への反論=賃金が下がっても働く気はなくならない(供給は減らない)。賃金は互いの交渉で決まる。需要総額は供給総額に等しい、ということはない。 貯蓄量と投資量は等価である。みんなが貯蓄することはできない。消費が減って雇用がなくなるから。 雇用は有効需要で決まり、有効需要は消費と投資で決まる。投資は乗数効果があるので、直接費用の何倍かの雇用が増える。 節約が国を豊かにする、という考えは、個人に対する考えを誤って適用したもの。国は投資をする必要がある。 一律に賃金を下げる方法はない。一様な賃下げが実現するまでに一部で悲惨な状態が生じる。それに対して金利は調整可能。 有効需要の増大は、雇用増と物価上昇を引き起こす。完全雇用を超えると、物価上昇だけになる。 景気の循環は、投資が大きく変動するために起きる。投資の期待収益率ははっきりとわかるものではなく雰囲気に左右されやすい。金利を下げるだけでは追い付かない景気後退を生む。 ゲゼルの印紙紙幣は、その他の流動性のある代替品が存在するので成り立たない。 高金利で金持ちが貯蓄に走ると、資本形成には有害。金利を下げると投資が増える。資本の収益率は下がるから、平等になる。 1930年当時は、金利を上げれば貯蓄が増え、投資が増えて景気回復する、と考えられていた。格差を増やして金持ちに貯蓄してもらうほうがいい、と考えられていた。 ぜんたいにおおざっぱ。数式モデル化されていないが、そのほうがいいと考えていた。 株価はすべての情報を反映する、はうそ。 ほどほどに抜け穴を作って小さなバブルが起きたほうがよい。 ヒックス=ISLMモデル。ケインズモデルを単純化した。 「長期的には我々は死んでいる」(貨幣改革論)貨幣数量説を批判した者。 マクロ経済は精緻にコントロールできない。そのときの問題に合わせておおざっぱな理論とモデルで政策を決めるべき。

Posted by ブクログ

2021/09/05

ケインズの著書「一般理論」の超訳として、主要なところの日本語訳だけでなく、その部分のポイントも簡潔にまとめられています。枝葉の部分まで詳細な内容というわけではなく、あくまでもケインズがここで言いたかったことが分かることを主点としてまとめられています。そのため、難解なところの多い本...

ケインズの著書「一般理論」の超訳として、主要なところの日本語訳だけでなく、その部分のポイントも簡潔にまとめられています。枝葉の部分まで詳細な内容というわけではなく、あくまでもケインズがここで言いたかったことが分かることを主点としてまとめられています。そのため、難解なところの多い本書ですが、最後まで読めば、この書の特徴をつかむことができます。さらに、後半に大きく幅を取って、翻訳者による本書の内容やケインズの人となりについて解説が書かれています。こちらは読みやすく、本書の内容を簡単につかむことができますので、先に読んでも良いかもしれません。この「一般理論」がいかに、いまの日本の経済政策にも影響を与えているのかということを実感することができます。雇用が投資に影響を受けること、投資は金利に影響されること、不確実性が投資を左右することなど、それぞれの要素のつながりが見えてきます。

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