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聊斎志異 光文社古典新訳文庫

蒲松齢(著者), 黒田真美子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2021/02/09
JAN 9784334754396

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商品レビュー

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2023/10/19

 昔、国語の授業で学んだ書物だったので手に取ってみた。    長い全体からの幾つかの抜粋とのことだったがどれも面白く、現代にも影響が見られるような良い作品ばかりであった。  序文的な作者の書いた部分に、自分の身の上を憐れみ理解してくれるものは闇の中の妖怪怪異達ではないか?という...

 昔、国語の授業で学んだ書物だったので手に取ってみた。    長い全体からの幾つかの抜粋とのことだったがどれも面白く、現代にも影響が見られるような良い作品ばかりであった。  序文的な作者の書いた部分に、自分の身の上を憐れみ理解してくれるものは闇の中の妖怪怪異達ではないか?という部分があったがここにはとてもぐっときた。作者はこの作品を書いた時、色々と不遇だったらしくその影響が伺える。他の短編の中でも連れ合いや理解者を求める話が多く、信頼できる人が欲しかったのだろうか?このやうに古典にはたまに現代人でもいいな!新しいな!となる表現があるが、この時は今古の共感と発見で嬉しくなるのだ。    一つの目玉に二つの瞳があるという話があったが最近見たアニメに似たようなのがあった。面白い偶然、あるいは元ネタなんだろうか?  人間ではないが故に大笑いし続けるも情が深く優しい娘の話で、大切なものを笑いの中に隠していたに違いない、と作者が評しているのも好き。この作者は時折、とても優しく怪異に寄り添ったコメントを残しており人柄が伺える。  香玉という作品は登場人物が赤牡丹白牡丹の精、黄という名の主人公、白牡丹を持ち去っていく藍 と色の名前縛りになっているのが面白いと思った。内容も作者らしい情を重視したものとなっている。  鳳陽夫人は怪異の謎解きパートでも黒幕である謎の美人の正体がわからないのが不気味であった。  本作では美女妖怪が多く登場するが、夜叉国や醜狐、画皮では逆に醜悪な女妖怪が現れる。しかしいずれの場合でも物語中ではむしろ彼女らに同情的にであり、夜叉国では夫との愛も変わらずにハッピーエンドを迎え、醜狐では作者直々に擁護が行われている。  小謝は今でもよくあるハーレム物ではあるが、ダブルヒロインか可愛くて恥ずかしながら楽しんで読んでしまたった。  この他にも厳選されているだけあり面白くて気になる話ばかりであり、原作の他の短編も見てみたくなってしまった。権力者への風刺や恋愛願望などの傾向はあるものの、全体的に怪異との友情(陸判や王六郎など、義賊との友情もあったがそれもそうだろうか?)や恋愛(多数だが多くの場合ハッピーエンドであり破局などはしない)の話が多く、その多くがハッピーエンドであり作者の異類への寄り添いの精神が感じられる。怪異の話ではあるが怖いと言うよりもホッコリとするお話も多かった。  最後に特に印象に残った場面を記すと一つ目は李子鑑である。いきなり不正をしていた役人があの世からの罰だといって肉体を切り刻む様は不気味で恐ろしかった。自分の意思でやっているのがなお怖くて悍ましい。二つ目は瑞雲で描かれた理解者を求めての、友情に近いような恋愛。顔が汚れてもなお変わらぬ恋の様子と唯一の理解者である想い人への献身は、自序なども合間って作者の求めている理想像のようにも感じられた。

Posted by ブクログ

2023/01/28

17世紀末、清の時代に蒲松齢が民間伝承などをもとに書いた短編怪異小説集で、仙女、妖怪、幽霊、化物が色々と出てくる。 「聊斎志異」は怖い話ではない。幽界、冥界、仙界の人たちが出てくるが、面白いのはそっちにはそっちのルールや社会があって彼らはそれを守っており、人間界と交わったときに...

17世紀末、清の時代に蒲松齢が民間伝承などをもとに書いた短編怪異小説集で、仙女、妖怪、幽霊、化物が色々と出てくる。 「聊斎志異」は怖い話ではない。幽界、冥界、仙界の人たちが出てくるが、面白いのはそっちにはそっちのルールや社会があって彼らはそれを守っており、人間界と交わったときに道士たちの仲介があって上手い落とし所や相手を出し抜く裏技でハッピーエンドに持ち込んだり、しくじればバッドエンドに終る。 登場人物も基本的に幽霊たちを怖がらない。だからそこに恋が生まれ、人間と美女の幽霊(こういうのが多いのは男の妄想なのか?)が結ばれていくのである。 まさに400年前の中国の不思議な話、伝承の集大成なのだ。

Posted by ブクログ

2021/06/03

異世界のものたちが当たり前のように現世のものと交わる幽玄譚。かなり昔にも読んだ記憶はあるが選ばれている話が異なるよう。今回の新訳はとても読みやすい。

Posted by ブクログ

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