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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
発売年月日 | 2021/01/29 |
JAN | 9784408537740 |
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なぜ銅の剣までしか売らないんですか?
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なぜ銅の剣までしか売らないんですか?
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商品レビュー
3.6
23件のお客様レビュー
「A.誰かにとって不都合だから」 youtube「fラン大学就職チャンネル」のFさんが執筆をされた本著。 理由は判然としないが、なんとなくそうなっていること。 皆がそういうから、昔からの決まりだから、今上手くいっているから。 そんな何らかの理由で、自分の疑問や疑念があやふやにさ...
「A.誰かにとって不都合だから」 youtube「fラン大学就職チャンネル」のFさんが執筆をされた本著。 理由は判然としないが、なんとなくそうなっていること。 皆がそういうから、昔からの決まりだから、今上手くいっているから。 そんな何らかの理由で、自分の疑問や疑念があやふやにされた経験のある方は、きっと少なくないはずだ。 そんな方こそ、続きを読んでほしい。 本著は、RPGゲームの "あるある" の一つでもある、 「街ごとに売っているアイテムや装備品が異なる」 という事実に疑問を持った主人公のマルが、その裏に隠された真実を求めて冒険に出るというストーリーである。 その世界では魔王は倒されても復活し、その度に優れた素質をもつ若者が勇者に選ばれ、街を出るという。 だが、言われて見れば不自然だ。 仮に邪悪な魔王を倒すのであれば、初めから勇者に特上の装備を与え、優秀な側近や軍隊を従え、属国からの援助をふんだんに遣って魔王を討伐させるのが合理的だ。 そもそも定期的に魔王が復活するのもおかしい。 いや、それにつっこんだらゲームじゃないじゃん! という声も聞こえてきそうだが、これはどうやらゲームの中の世界の話ではない。 マルが生きる世界には、複雑に絡み合った不都合な真実が隠されていたのだ… というのが話の大筋である。 だが本著を、ただのエンタメ・ファンタジー小説として一蹴するのは早い。 それは物語の世界に、私たちが生きるこの現実世界に通じる点が散見されるからだ。 その具体的な点については、実際に手にとって読んで確かめてほしいが。 はじめの文章に戻る。 この人間社会を生きる私たちは、例え何か疑問に思ったことがあっても、それが一般常識やルール、風習、その場の雰囲気などで、それが黙殺されてしまうことがある。 それはこの様々な人間があらゆる思惑を抱いて生活を営んでいるカオスな社会を回すために、誰かが決めたことかもしれない。それしか解決策がなかったのかもしれない。 だが、その影で虐げられる人々はいないのか? 笑顔の裏で過酷な生き方を強いられている人は? 私は本著で、日本の技能実習生制度がWHOから批難されているという現実世界のニュースが頭に浮かんだ。 彼らは技能を身に付けるという体で日本に来て、狭い部屋で雑魚寝し、工場で単能工を期限まで延々とやらされる。 中にはパスポートを奪われ、帰国が叶わない者もいる。 そもそも日本に来るための費用を借金して来日するため、帰国しても借金返済に追われるという始末だ。 それは少数であるという声が聞こえそうだが、実際には法令違反の勤務をさせれている現場が全体の70%以上というデータが、NHKのドキュメンタリー番組にて取り上げられていた。それでも日本の多くのメディアは技能実習制度の闇を報道しない。(仮に取り上げても話題には登らない。) 技能実習生が世界で活躍しているというニュースを、あなたは聞いたことがあるだろうか? そしてこれを聞いても、私は人ごとでないと思えないのだろうか? そして、この事実は誰にとって不都合なのだろうか? さて、本著の話題に戻る。 マルのように、自分の疑問に思ったことの影には、負の側面が隠れているかもしれない。 現実世界を生きる私たちに刺さり、面白くてタメになって、背筋がぞくりとする。 だが文章も容易で、物語として読みやすい。 大人から子どもまで幅広い人に、ビジネスの視点と頭で考えることの大切さを教えてくれる本著。 自分の頭で考える機会に、ぜひご一読を。
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マラソン中にaudibleで。 現実社会の話を、RPGゲームの世界に取り込んだようなストーリーで、読み物としてとても面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
RPGのあるあると現代に対する風刺が見事にマッチしていた 最後は具体的な解決方法は提示せず話し合うことや考え続けることを推奨するだけというのも良かった ここで具体的な解答があってみんな幸せみたいにならないのが余白になって、いい感じに考えさせられた
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