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上杉鷹山 「富国安民」の政治 岩波新書1865

小関悠一郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2021/01/22
JAN 9784004318651

上杉鷹山

¥220

商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2024/03/31

9代目米沢藩主である上杉鷹山について知れる本。 120万石から30万石、15万石へと減封され廃れていた藩内を建て直したことで知られる名君であると認識していたが、それを実現するにあたり、竹俣当綱や莅戸義政と言ったら、鷹山を育てて支える臣下の存在に焦点の当たった興味深い本であった。ま...

9代目米沢藩主である上杉鷹山について知れる本。 120万石から30万石、15万石へと減封され廃れていた藩内を建て直したことで知られる名君であると認識していたが、それを実現するにあたり、竹俣当綱や莅戸義政と言ったら、鷹山を育てて支える臣下の存在に焦点の当たった興味深い本であった。また、鷹山が藩主を譲った後の臣下である莅戸政以らもある。 殖産興業や教育面などの施策も少しわかり、18世紀から19世紀における米沢藩、江戸の時代の様子を窺える上でも勉強になった。 いずれにしても、鷹山の、君主として藩に尽くすこと、その上で人民のために力を注ぐこと、君主は民の父母であり、民のために尽くす、その心持ちが尊敬に値する。 また、富国安民や風俗強化といった主な方針、考え方も知ることができた。

Posted by ブクログ

2021/10/26

【上杉鷹山は、まさしく「民の為にするハ公」という精神を体現しようとした、近世の「明君」と見ることができるだろう】(文中より引用) 米沢藩における財政立直しの改革を成し遂げた「明君」として、今日に至るまで人気を集める上杉鷹山。何が鷹山をして「明君」たらしめたかを明らかにしながら、...

【上杉鷹山は、まさしく「民の為にするハ公」という精神を体現しようとした、近世の「明君」と見ることができるだろう】(文中より引用) 米沢藩における財政立直しの改革を成し遂げた「明君」として、今日に至るまで人気を集める上杉鷹山。何が鷹山をして「明君」たらしめたかを明らかにしながら、近世に芽生えた政治理念をたどっていく作品です。著者は、千葉大学で教授を務める小関悠一郎。 鷹山の歩みだけではなく、米沢藩全体としてどのような改革を成し遂げたかがわかり興味深い内容でした。日本史の知られざる側面を明らかにすると同時に、現代にも通じる政治哲学を論じているようでもあり、多面的な読み方を許す一冊かと。 かなり現代的なテーマに迫っていると思います☆5つ

Posted by ブクログ

2021/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

出羽国米沢藩主・上杉鷹山(1751-1822)よりも、それを支えた3人の家臣に着目した内容である。 ●竹俣当綱(たけのまた まさつな:1729-93): 鷹山が当主となる(1767年)前の1761年、会談所奉行・江戸家老に昇進。「第1の改革」=明和・安永年間(1764-81)の藩政改革を主導。積極的で大規模な殖産興業の実施 ●莅戸善政(のぞき よしまさ:1735-1804)通称・九郎兵衛: 財政に明るく、竹俣当綱らと共に鷹山に抜擢され、藩政改革に活躍。鷹山の財政改革が失敗したため一時失脚して隠居。後に鷹山の要請により復帰し、寛政期の改革=「第2の改革」。を主導。鷹山の言動を描いた「名君録」として『翹楚篇(ぎょうそへん)』を著す。 ●莅戸(のぞき まさもち:1760-1816): 父・善政が奉行職となった(1798(寛政10)年)には、善政の嫡子・政以が補佐となって、中老職となる。父が死去した翌年の享和4年2月6日(1804年3月17日)には、父が就任していた奉行及び郷村頭取、御勝手方などを継承し、「第3の改革」を主導。藩政を担う。 九州高鍋藩という小藩から由緒ある上杉家に養子入りし、領地返上寸前の米沢藩再生のきっかけを作った鷹山は、「御家」(国家)のために尽くす姿勢を示しながら「人民のため」の君主であるという考えを深く内面化していた。まさしく「民のためにするは、公」という精神を体現しようとした。 幕末の儒学者・林靏梁(はやし かくりょう)は、「米澤紀行」で「貨物は市にあふれ、領民は農作業や』機織りに勤しんでいる。土地は漆・桑・苧の栽培に適して作物に満ちあふれ、人々の風俗は質実で飾り気がなく人情に厚い。かつての鷹山公の美政が今に続いているのだという思いが浮かんでくる」(p.3)という。 「富国安民」の理念のもと、藩の借金完済だけでなく領民の心も輝かせた鷹山とその家臣達は、今の時代においてこそ、模範にしたい「名君」「名臣」に違いない。

Posted by ブクログ

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