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アニメと声優のメディア史
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アニメと声優のメディア史
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
緒方恵美さんのご自伝を読んでから、こちらも気になって読んだ。 硬いっちゃ硬い本で、緒方さんに直接関連する部分は思ったより少なかったけれど、声優の長い歴史のなかで緒方さんが果たした役割が掴めたような気がする。やっぱりすごい方だ。 永井一郎さんが声優に対する偏見と闘ってきたこと、舞...
緒方恵美さんのご自伝を読んでから、こちらも気になって読んだ。 硬いっちゃ硬い本で、緒方さんに直接関連する部分は思ったより少なかったけれど、声優の長い歴史のなかで緒方さんが果たした役割が掴めたような気がする。やっぱりすごい方だ。 永井一郎さんが声優に対する偏見と闘ってきたこと、舞台もアニメも演じることには変わらないと力強い永井さんの言葉にも感動。もう一回『母をたずねて三千里』を見たくなった。
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女性声優が少年役を演じるという現象は占領期のラジオドラマにまでさかのぼることができた。 当初の理由は子役を扱うにおいての経済的倫理的理由が大であったが、時を経るに従い、女性声優は単に少年にとどまらず、青年・成人男性をも演じるようになり、アニメにおいてキャラクターのデータベー...
女性声優が少年役を演じるという現象は占領期のラジオドラマにまでさかのぼることができた。 当初の理由は子役を扱うにおいての経済的倫理的理由が大であったが、時を経るに従い、女性声優は単に少年にとどまらず、青年・成人男性をも演じるようになり、アニメにおいてキャラクターのデータベース化が進むと、両性具有的な役までが熱狂的な人気をもって受け入れられるようになった。 このように女性声優はアニメを中心に様々な領域においてジェンダー越境的な新しい物語世界を創出している。 本書は上述のように女性声優が少年役を演じるというこのについての考察を中心に、戦後から現在に至るまでの「声優」というアーティストについて、アニメ研究やメディア史の観点で記述したものである。
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どんなことにも、それが生まれた歴史がある。女性声優が少年キャラを演じるのは、日本でアニメを見てきた者にとっては当たり前のことだけど、もしなにかが違ってたら、当たり前ではなかったのかもしれないな。
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