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ながいながいねこのおかあさん
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ながいながいねこのおかあさん
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商品レビュー
3.6
19件のお客様レビュー
キューライスさんの物語と、ヒグチユウコさんの絵による、猫好きにはたまらない絵本(2020年)。 そして、二本足で歩くニャンコシリーズを見慣れた私にとって、ヒグチさんの描く四本足で歩く猫が新鮮で(笑)、改めて現実的な猫の可愛らしさを再実感出来たことが、最も嬉しい。 それは...
キューライスさんの物語と、ヒグチユウコさんの絵による、猫好きにはたまらない絵本(2020年)。 そして、二本足で歩くニャンコシリーズを見慣れた私にとって、ヒグチさんの描く四本足で歩く猫が新鮮で(笑)、改めて現実的な猫の可愛らしさを再実感出来たことが、最も嬉しい。 それは、四本足を宙に浮かせて、こねこが走る絵にしても、四本足を交差させた瞬間とそうではない瞬間、それぞれに感じられた、絵の中に猫が生きているという臨場感は、猫を飼われているヒグチさんだからこそ描ける、猫への本能的な愛があるようで、そんな思いは、本来であれば、あまり感情を表には出さない猫の悲しむ姿にまで、現実的共感を覚えてしまうくらいの気持ちが込められているようであった。 また、そんな猫への惜しみない愛に加えて、お母さん猫のどこまでーーーーーも長い体の奇妙な設定には、ヒグチさんのホラー好きとも見事に呼応した喜びを感じられて、絵によっては、はっきりと濃く描いたこねこに対して、やや朧気にぼやかして描いているお母さん猫に、ほのかな神秘性を感じさせる、そんな幻想的雰囲気は、ときにその愛の気高さをより大きく実感させられ、それはキューライスさんの物語とも見事に呼応している。 突然風に吹かれて、お母さん猫の尻尾まで飛ばされたこねこは、お母さん猫の顔を目指し、横に並べられた巨大なきりたんぽみたいな白い壁(お母さん猫の長い体)を背景に、ひたすら駆けていく、そんなシュールさの中でも、やがては訪れる、こねこの絶望感は見ていて胸の痛い思いであったが、そんなこねこの様子をお母さん猫が黙って見過ごす訳がない、そんな慈愛に満ちた親子愛には、お母さん猫の姿形こそ奇妙でありながらも、そうした普遍的な思いは決して変わらない、いや、それ以上の愛の形を、その体の長さを活かして見事に表してくれた、ヒグチさんの絵には、まるでお母さんのどこまでも深い愛情を、その奇妙な特性から素敵な形で転換させ、精神的世界として表現したようにも感じられた、巻かれた数だけ愛が増していくような、限りのない幸せを感じられたのであった。 そして、奥付に描かれたお母さん猫の全体図は、ヒグチさんからのプレゼントのようで嬉しいが、ここに収まるくらいの大きさでは無いはずなので、どれだけ縮小してるんだと想像してみるのも、また楽しいですよ。
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2y3m1d 顔からお尻までが見えないくらい長い長いネコのお母さん。冒頭の、子猫がボールのように吹き飛ばされるところに笑った。
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図書館本。次女に借りた絵本を長女がもれなく読む。ヒグチユウコさんの絵が好き、と長女。お母さんねこの長い長い胴体のそばで遊ぶ子猫の話。
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