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生きるはたらくつくる
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | つるとはな |
発売年月日 | 2020/06/27 |
JAN | 9784908155079 |
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商品レビュー
4.7
22件のお客様レビュー
皆川明さんの人生がぎゅっと凝縮された一冊。「せめて百年つづく」という言葉がとても印象的だった。何をするにしてもこの方針に沿った選択をされている様に感じ、どうなりたいかを言語化する重要性を感じた。 タイトルの「生きる はたらく つくる」それぞれを分断する事なく、皆川さんにとっては、...
皆川明さんの人生がぎゅっと凝縮された一冊。「せめて百年つづく」という言葉がとても印象的だった。何をするにしてもこの方針に沿った選択をされている様に感じ、どうなりたいかを言語化する重要性を感じた。 タイトルの「生きる はたらく つくる」それぞれを分断する事なく、皆川さんにとっては、生きる事がはたらく事でありつくる事なんであろう、自分もそんな生き方をしていきたい。
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「衣」に注目して、集った本たち(5) 『生きる はたらく つくる』(皆川明著)『ミナ ペルホネンと皆川明』(ムック本)(Recommended by Yoshiko Ariyoshi) 「ミナ ペルホネンの/皆川明 つづく」巡回展は、昨年、福岡市美術館でも開催されました。「せ...
「衣」に注目して、集った本たち(5) 『生きる はたらく つくる』(皆川明著)『ミナ ペルホネンと皆川明』(ムック本)(Recommended by Yoshiko Ariyoshi) 「ミナ ペルホネンの/皆川明 つづく」巡回展は、昨年、福岡市美術館でも開催されました。「せめて100年つづけたい」という願いにとどまらず、展覧会は、つながる・重ねる・循環するなど、ものごとが連鎖していく躍動感に溢れていたようです。 会場に足を運び、皆川明を初めて知り魅了されたという有吉さん。その生い立ち、ものづくりの現場、人との関係、ファッション以外の活動、ミナバックを持つ人と出会ったエピソードなど、溌溂とした報告に場は大いに賑わったのでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
P44 “縫ったりするのは、けっしてうまくない。うまくできないことは、なかなか覚えない。上達するのに時間がかかる。 だから逆に、こういう仕事は自分にとって、長くやっていられそうな仕事だな、と思ったのだ。 うまくできないことだからこそ、ずっとつづけられるんじゃ ないかと。妙な考え方だと思われるかもしれない。” P92 “ところが長江には苦手意識のようなものがまるでないように見えた。「ちょっとこれは私には無理だ」と思わないらしい。ぼくが縫製を苦手だと思い、だからこそず っとやっていける、やめないでいられると考えるのとは、ちょっと感覚がちがう。ちがうの だけれど、結果的には似ているのかもしれない。自分のいる場所が行き止まりだと感じない。 これ以上やってもしかたないと諦めない。この感覚がなければ、ミナの長く厳しい時期をし のぐことはできなかったと思う。” P188 “「働かされる」と感じたとたん、停止してしまうものがある。それは想像力だ。 あらゆる仕事には、自分の想像力をひろげる余地がある。部屋に掃除機をかけること、窓ガラスを拭いてきれいにすること、食後の皿洗いでも、自宅のトイレ掃除でも、想像力をひろげる余地はある。 想像力は、単純な労働作業に思えたもののなかに、変化を呼びこむなに かを発見することができる。 靴磨きのベテランは、どんなブラシをどの段階で使うか、汚れ の効果的な落とし方、クリームの適量、磨く布の種類の使い分け、磨く方向、力の加減など、 知識と経験のストックから手順を導き出し、身体的記憶にしたがって靴磨きの作業を進めて いるはずだ。自分を目指してやってきてくれる常連のお客さまとの会話、やりとりも、働く よろこびのひとつにちがいない。” P213 “つまり服は、人間が最初に収まる、いちばん小さな空間でもある。そのなかに収まりながら、外側の空間と触れることのできる最小単位の空間、それが服である、と考え るようになった。服の空間をまといながら、外の空間に触れるよろこび。服の空間に包まれているからこそ、からだがのびのびとする。 服には着心地という言い方がある。しかし空間 の居心地として考えたとするなら、服に対するあらたな考えかた、クリエーションの発想が 生まれてくるのではないか。ぼくはいま、服の着心地とは別に、服の居心地とはなんだろう、 と考えるようになっている。” おもしろかった。つくりたくなる。
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