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透明人間は204号室の夢を見る 集英社文庫

奥田亜希子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2020/05/20
JAN 9784087441093

透明人間は204号室の夢を見る

¥220

商品レビュー

3.3

9件のお客様レビュー

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2023/07/21

ほんタメで紹介されていた本で気になり借りてきました。 高校生の時にとある出版社の新人賞を受賞した主人公。 当時は話題になっていたものの、6年後のいまは誰も手に取らなくなった自分の作品。誰かが買うの瞬間を見たくて書店にたびたび覗きに行く。買ってくれた人のあとをつけてしまう…ってヤ...

ほんタメで紹介されていた本で気になり借りてきました。 高校生の時にとある出版社の新人賞を受賞した主人公。 当時は話題になっていたものの、6年後のいまは誰も手に取らなくなった自分の作品。誰かが買うの瞬間を見たくて書店にたびたび覗きに行く。買ってくれた人のあとをつけてしまう…ってヤバイから!って、何回か主人公につっこみたくなる(笑) 主人公は変わり者だけど、でも、そこがいいんだよって途中からなってきました。 いま読んだ場面は主人公の妄想なのか、現実で起きていることなのか分からなくて、境界線がぼやっとしてる感じのところもあって、先の展開が気になり読み進めました。 妄想なのか現実なのか、確信がないから読んでいておもしろかったです。 何回か主人公の思いついた掌編も、あらすじ程度だけど紹介され、それぞれがユニークなあらすじで実際に読んでみたいな。この作者さんの他の作品も読んでみたい。

Posted by ブクログ

2023/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実緒が小説を書けなかったのは、圧倒的な経験不足かなと思った。 実際に経験したことから着想を得て書いていくタイプのようだから、高校を卒業して、人との関わりがぐっと少なくなって、それでインプットされないからアウトプットもできなかったのではないかな。 春臣といづみとの関わりは、実緒にとって今までにないものだったし、きっと今までにないものが書けるようになったんじゃないだろうか。 春臣へのストーキングはもちろん客観的に見たら気持ち悪いしダメなことだけど、読んでいる間は不思議と嫌悪感がわかない。実緒の視点で当たり前のことのように書かれているからだと思う。 実緒は、相手がそれをどう思うかわからない、というより、想像していない。小説を書くくらいだから、人の機微が全くわからないわけではないだろうに、多分、普段の生活でそれを使わないからできないんじゃないかな。 春臣が掌編を読もうが読むまいが、それをどう思おうが、そこは実緒にとって自分の想像でしかなくて、現実の春臣ことは考えていないんだと思う。 飴の包みをとっておいたり、二人の髪の毛をとっておいたり、車内の会話を録音したり、気持ち悪いんだろうけど、私は気持ちがわかってしまった。 大切な思い出をはっきり残しておきたい気持ちはすごくわかる。 さすがに髪の毛は捨てるし、録音も実際にはしないけど、私も良い思い出が薄れていってしまうのがすごく嫌だった。全部録音録画したい。それが無理なら書き留めておきたいと思ってた。 実緒にとってはずっと憧れてたことだから、なおさらだったと思う。 いづみに接触したのは純粋な善意だと思う。それがなければ春臣とも関わるなんて思ってもみなかったんじゃないかな。 春臣といづみは育ちが良くて、誠実で真面目で、実緒が幻滅するような子たちじゃなかったのがよかった。 いづみは下心もあって近づいてきているんだろうなとは思っていたけど、ちゃんと仲良くなってから、という気遣いや、あんなふうにありがとうと言われたらもう言えない、というまともさがあってよかった。 春臣が出来過ぎなくらい実緒に合っていた。いづみほど純粋じゃなくて、どこか何かをあきらめている雰囲気とか、本の趣味とか。実緒の言ったちょっとしたことを覚えていて、手紙の犯人がわかってしまうところも。

Posted by ブクログ

2022/12/24

高校生の時初めての小説で賞を受賞した実緒。それ以来一遍の作品もかけてはいない。そんな実緒は透明人間となって様々な所へ行く妄想をする。 ある日本屋で自分の本を手に取った青年を見て、彼の事を追う。そして妄想の行く目的地が彼の家になる。 実緒の異常性が際立っていて、うすら怖い。もちろん...

高校生の時初めての小説で賞を受賞した実緒。それ以来一遍の作品もかけてはいない。そんな実緒は透明人間となって様々な所へ行く妄想をする。 ある日本屋で自分の本を手に取った青年を見て、彼の事を追う。そして妄想の行く目的地が彼の家になる。 実緒の異常性が際立っていて、うすら怖い。もちろんホラーではないけど、こんな人に関わりたくないと思ってしまう。ぞわぞわする作品。

Posted by ブクログ

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