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桜の木の見える場所

パオラ・ペレッティ(著者), 関口英子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2019/11/20
JAN 9784092906259

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商品レビュー

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2023/05/06

「ある日、9歳のマファルダは、少しずつ視力が失われる難病と診断される。目が見えなくなるってどういうことだろう?目隠しして歩いてみる。暗やみでも歩けるのかどうかを試してみたかったのだ。暗やみでくらすようになったら、どうすれば色がわかるのだろう?不安は、どんどんふくらんだ。それから、...

「ある日、9歳のマファルダは、少しずつ視力が失われる難病と診断される。目が見えなくなるってどういうことだろう?目隠しして歩いてみる。暗やみでも歩けるのかどうかを試してみたかったのだ。暗やみでくらすようになったら、どうすれば色がわかるのだろう?不安は、どんどんふくらんだ。それから、マファルダは、やっておきたいことのリストを作り始めた。少しずつ見えなくなっていく、失明の恐怖を、少女の一人称で語られる物語は、読む人の心を打つ。」

Posted by ブクログ

2022/04/29

長田弘さん著の「散歩する精神」ではこんなエピソードが引用されている。 https://booklog.jp/item/1/4000008862 「足を引きずった野郎どもが三人、まず登場して歌う歌がじつにいい。Can do,Can do と、三人の野郎どもは歌うのだ。ラニアンが一番...

長田弘さん著の「散歩する精神」ではこんなエピソードが引用されている。 https://booklog.jp/item/1/4000008862 「足を引きずった野郎どもが三人、まず登場して歌う歌がじつにいい。Can do,Can do と、三人の野郎どもは歌うのだ。ラニアンが一番きらったのは、『あきらめる』ということである」。Can doとは、できる、やれるという意味だ。 だけどこの物語に出てくる、両目が病気で日に日に見えなくなっていくマファルダという名の女の子は、はじめはその逆だった。秘密の日記帳に書き連ねていた「将来やりたいこと」のリストを1行ずつ二重線で消していく毎日を送っていた。 ここで言っておくが、この本は、日本で好まれる、障がいを「自分のがんばり」や「みなさんの声援」で克服しましたというような物語ではない。だから “障がい者が人並み以上にがんばって壁を破る”ストーリーは期待しないほうがいい。(個人的には、なぜ障がい者に身の丈以上にがんばらせようとするのかが理解できないが。) 特に前半部分ではマファルダが目のなかの霧が広がるにつれて、「できる」リストを次々と消していく話が続く。それらを読み進めるときは本当にせつなくなる。 だけどこの本は、そんなせつない展開だけで終わらない。後半では1学年上の男子との出会いがある。そしていつも明るい女性の学校用務員さんの身体に、自分とは違った形で病気の影が忍び寄っていたのを知る。 そんな二人との出会いは、見えないマファルダに「できること」を空想させる力を与えることとなった。そしてマファルダが自分で「できること」を考えに考えて、その集大成として、桜の木を足掛かりに“独立”することを計画し実行しようとする。 それらを読み進めて、あることに気づいた。 -人には他人より身体的に劣るものが必ずあって、それを他人には絶対に知られたくないと最初は思うけれど、ふとしたきっかけでそれを示してもいいという人が現われるということ。そしてそういう出会いこそが、障がいの克服という次元ではない、障がい者のみが“特権的に”持ちうる、自分自身の人生に喜びを見い出せる可能性の一つだということ。 あと、私にとってうれしかったのは、表紙が「まめふく」さんのイラストだったこと。「ぼくがスカートをはく日」以来の出会いだ。 https://booklog.jp/item/1/4052046846 最後に、この本を読んで、以前に視覚障がい者についての本を読んでいた私が改めて気づいたことがある。 世間では、視覚障がい者というと、白い杖をついている人というイメージが大きい。だけど、マファルダのように一見では健常者と同じように歩いたりしていて、視覚に障がいがあるとは外見上まったく気づかせない場合も実は多いということだ。 彼女のように眼鏡をかけてかろうじて数歩先だけ見えていたり、視野(見える範囲)が極端に狭かったりと見え方は人それぞれらしいが、そんな人たちが“努力して”安全に歩けるようになる世の中なんてどう考えてもおかしい。視覚に障がいのある人が自分なりのやり方でも安心して歩ける世の中になるために、スマホを見ながら歩いてくる人間を私はヘイトする。

Posted by ブクログ

2020/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本を選んだのは、関口英子さんの訳が読みたかったから。原書はイタリア語なので読んでいないけれど、関口さんの訳は無駄がなく本当に読みやすい。 日本語訳に関してなら☆5なのだが、お話の中に理解し難い場面があったので3。 それは、主人公マファルダがクラスメートたちの持ち物を盗み取った件。人のものを盗むことについて、まったく罪悪感なく普通に語っているのに衝撃を受けた。以前は仲良しだったキアラは、確かにちょっとイヤな感じの子だと思うが、だからと言って彼女のものを盗んで良いことにはならないだろう。盗んだことがいつバレるのか、それともいつか返すのか、と気になりながら読み進んだが、そのような記述は無かった。 逆に、マファルダは、他のクラスメート男子に虫眼鏡を騙し取られている。こちらも最後まで返されることは無かった模様。人のものを取っておいて何も感じないのかこの子たちは?! 難病に冒された少女が徐々に視力を失っていくという、作者自身の体験をもとにして書かれた作品で、普通に読めば感動モノなのだろうが、残念ながら今ひとつな読後感となってしまった。

Posted by ブクログ

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