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大きな鳥にさらわれないよう
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大きな鳥にさらわれないよう
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商品レビュー
3.8
47件のお客様レビュー
ユートピアのようなディストピアのような世界が描かれ、不思議と心地よい世界観に引き込まれていく。短編集のようでありながら、以前出てきた名前が再度登場し世界が繋がっていたことを知る。つながっているはずなのにやはり違う世界のように感じる。章が進むにつれて次第にこの世界の全貌が明らかとな...
ユートピアのようなディストピアのような世界が描かれ、不思議と心地よい世界観に引き込まれていく。短編集のようでありながら、以前出てきた名前が再度登場し世界が繋がっていたことを知る。つながっているはずなのにやはり違う世界のように感じる。章が進むにつれて次第にこの世界の全貌が明らかとなり、そして最後に世界の最初が描かれまた最初から読み返したくなる。滅亡の危機に瀕した人類を描くまさしく「新しい神話」であった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
最初は純粋SFかと思い、台詞や文章の節々に居る現代とのズレをおもしろがりながら進めていたが、読むにつれて背景と時の流れが進み、最後には最初と繋がっていく。これは紹介通り神話だな、となった。 「わたし」や「母」の存在感が良い味を出している。それぞれの話が細く繋がっており、知っている名前が時を経て何度も出てくると自分もまた彼らをそんなやつだったなと思ったりしてしまうものだった。管理社会であったり人類滅亡したりもあるが、基本は愛のある話だ。かなり好きな部類である。
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著者にしてはめずらしく、 人類滅亡を扱った壮大な物語です。 なのにやっぱり、 やわらかさと優しさを感じました。 命には必ず終わりが訪れます。 それは個々の命の終焉というだけでなく、 この地球にだって寿命はあるのです。 だれもがそのことを知っているにもかかわらず、 現実のこととし...
著者にしてはめずらしく、 人類滅亡を扱った壮大な物語です。 なのにやっぱり、 やわらかさと優しさを感じました。 命には必ず終わりが訪れます。 それは個々の命の終焉というだけでなく、 この地球にだって寿命はあるのです。 だれもがそのことを知っているにもかかわらず、 現実のこととして受け止めていません。 終わりがあるとわかっているのに、 人間はどうして 無駄なことばかりするのでしょう? 過去にさいなまれず、 未来におびやかされることなく、 いまだけを生きることが、 なぜこんなにも難しいのでしょう? 生きもののほとんどは、 過去にも未来にもとらわれることなく、 いまこの瞬間を生きているように思われます。 人類の存在しない地球を想像してみると、 自然の法則に従った 秩序正しい世界が思い浮かびます。 人間だけがありもしない真理を求め、 この世界に生まれたことの意味を求めて、 本来単純であるはずのものを 複雑で醜悪なものに してしまっているような気がします。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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