1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学

小川さやか(著者)

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥2,200

¥1,540 定価より660円(30%)おトク

獲得ポイント14P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

4/28(日)~5/3(金)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 春秋社
発売年月日 2019/07/24
JAN 9784393333716

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

4/28(日)~5/3(金)

チョンキンマンションのボスは知っている

¥1,540

商品レビュー

4.3

68件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/04/13

ずっと読みたかった本。ちょうどこの頃(2017年)観光の途中、一人チョンキンマンションに入って奥まで行こうとしたが、わりと早目に引き返してしまった。そのチョンキンマンションの話、読みたい読みたい。 タンザニアの零細商人の商慣行などを研究する女性って、また、そんなマイナーな。なんか...

ずっと読みたかった本。ちょうどこの頃(2017年)観光の途中、一人チョンキンマンションに入って奥まで行こうとしたが、わりと早目に引き返してしまった。そのチョンキンマンションの話、読みたい読みたい。 タンザニアの零細商人の商慣行などを研究する女性って、また、そんなマイナーな。なんかすごいなぁと思ったが、読み進めていくと、「役に立つ研究」とか「役に立たない研究」とか区別したくないけど(正直に言うと最初、そんな研究、何のため?と一瞬思った)すごく私にとって「役に立つ」というか、目が開かされる本だった。新しい考え方をもらえた気がする。 なかなか日本人の私には遠い商売のやり方であるが、カラマを中心とするタンザニアの人々のしたたかさ、たくましさ、そして何よりも、いい加減さがとても魅力的だった。 「人を信じるな」と言いつつ、ピンチにある同胞の面倒を見続けたりする。 「他人の人生は他人のもの」と言いつつ、組合を結成し、お金を出し合う。お金を出せない人、活動に貢献しない者も支援する。困っている人がいれば、貢献度や「原因」を問わず、陥った状況だけに応答し、支援する。そこが素晴らしいと思う。日本ではなかなか難しい。「原因」を問い、「そんなの自業自得でしょ」と冷たい反応をしがちだ。また細かな規則や規範をできるだけ作らない。「いろいろな事情があるのだから、細かいことをいうのはやめようぜ」と。 こうした態度にはいくつかの背景があるらしい。本文によると 1.他人のビジネスや行為に踏み込まない。そのため、その人間の事情は知り得ない。自己責任なのかどうか判断できないと考える。 2.個々の実践・行為の帰結を人物評価に結びつけない。「誰も信用しない」というのは、誰しも置かれた状況に応じて良い方向にも悪い方向にも豹変する可能性があるという理解に基づいているのではないか。「いま」の状況に限定した形でしか評価しない。責任を帰す一貫した自己などないと認識しているように見える。 3.メンバーは流動的に国の間を移動するので、厳密な互酬性を考慮、計算できない。 考え方に惚れ惚れする。日本人、聞いてるか?と思う。 いろいろ書き出したいところが多いのだが、最終章で著者がきちんとまとめてくださっている。その結論は勉強になるし、日本人ももっと見習った方がいいのではないかとか、これからの経済はある部分はこっちの方に向かうのが良いのではないかとか、最後に改めて考えさせてくれる。 でも本書の魅力はその研究の果実の部分だけではなく、「チョンキンマンションのボス」カラマの愛すべき人間性、著者との親密な交流、それ以外のタンザニアの人々の姿も生き生きと明るく楽しく描かれていて、自分もそこにいてみたいと思わせる臨場感があり、エッセイを読むことの喜びを読んでいる間中、感じさせてくれるところだ。

Posted by ブクログ

2024/02/03

読了  同胞というだけでのつながりの強さ。とはいえ志ではなく、お互いの相互ゆるい感じのギブアンドテイクのつながり。でもこれくらい頼り頼られする関係がいいな、と思う。迷惑をかけないように、と気を使いすぎるなー日本人。地下銀行の仕組みはなるほど、で、これは日本ーアフリカでなかなかでき...

読了  同胞というだけでのつながりの強さ。とはいえ志ではなく、お互いの相互ゆるい感じのギブアンドテイクのつながり。でもこれくらい頼り頼られする関係がいいな、と思う。迷惑をかけないように、と気を使いすぎるなー日本人。地下銀行の仕組みはなるほど、で、これは日本ーアフリカでなかなかできない経済圏だな、と思う。

Posted by ブクログ

2024/01/27

香港で生きているタンザニア人たちの稼ぎ方、生き方は日本で暮らす自分とは大きく違う。その価値観の違いがどこから来るのかについて現実のストーリーとともに考察を行っている。とくに最近のシェアリングエコノミーに対するある種のアンチテーゼとしての彼らの考え方は「幸福に生きる」ということが安...

香港で生きているタンザニア人たちの稼ぎ方、生き方は日本で暮らす自分とは大きく違う。その価値観の違いがどこから来るのかについて現実のストーリーとともに考察を行っている。とくに最近のシェアリングエコノミーに対するある種のアンチテーゼとしての彼らの考え方は「幸福に生きる」ということが安定や効率とは別軸に存在しうるということを思い出させてくれる。 他方、彼らの商売は世界的な市場経済の一部だからこそ実現できているとも言え、彼らの生き方、考え方がどの世界でも通じるものではないことも忘れてはならないと思う。 香港に行った際に図らずも重慶大厦に泊まったことから手に取ったが、読了した今もう一度行って彼らを観察したいなと思った。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品