1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

「反緊縮!」宣言 人びとにもっとカネをよこせ!

松尾匡(編者)

定価 ¥1,870

¥220 定価より1,650円(88%)おトク

獲得ポイント2P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

4/2(火)~4/7(日)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 亜紀書房
発売年月日 2019/05/23
JAN 9784750515892

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

4/2(火)~4/7(日)

「反緊縮!」宣言

¥220

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2020/06/03

ネオリベラリズムは巨大な格差社会を生み出し、超富裕層をますますリッチにするシステムを作り上げた。一方で大多数の国民の取り分は一向に増えず、当然総需要も改善しないためデフレを脱却するきざしは全く見えてこない。その中で世界的に反緊縮の声が高まりつつある・・・ トリクルダウンなんていつ...

ネオリベラリズムは巨大な格差社会を生み出し、超富裕層をますますリッチにするシステムを作り上げた。一方で大多数の国民の取り分は一向に増えず、当然総需要も改善しないためデフレを脱却するきざしは全く見えてこない。その中で世界的に反緊縮の声が高まりつつある・・・ トリクルダウンなんていつまで待っても一滴も落ちてこないわけだし、ものを作っても需要がなければ売れるはずもない。ネオリベ路線で「生産性」を上げても労働が不安定化するだけで、ハッピーなのはひと握りの時流に上手く乗ったリッチだけ。 確かに今の閉塞感を突破するためには発想の転換が必要で、お金の流れを逆転させる必要はあるだろう。 国の借金をどう評価するかはいろいろな議論があるけど、政府と日銀が一体化すればいくら国債をばら撒いても大丈夫、みたいな論理は経済の素人にはちょっと素直には受け入れにくかったです。国内需要を増やすためにはやはり富裕層への増税、資産課税とかとるべきところからとったうえで、最低賃金を上げたり消費税を減税したり、公共部門への投資を増やすとかした方がより現実的では? まあ、経済はよくわかりません・・・

Posted by ブクログ

2019/06/02

新自由主義政策・緊縮政策で福祉や教育や医療が削減され経済も停滞し多くの人たちが失業や貧困で苦しむ状態をいかに打破するか。 対案はシンプルで、財政支出を積極的に行って需要を高めようと言う。そんなこと言っても日本にはたくさんの借金がある、金がないのだから仕方がない、と言うのが政府の説...

新自由主義政策・緊縮政策で福祉や教育や医療が削減され経済も停滞し多くの人たちが失業や貧困で苦しむ状態をいかに打破するか。 対案はシンプルで、財政支出を積極的に行って需要を高めようと言う。そんなこと言っても日本にはたくさんの借金がある、金がないのだから仕方がない、と言うのが政府の説明であり大方の理解だが、本書の筆者たちはそうではないと言う。 借金は基本的に良くないことだと言う思い込みがあるので、現在の、借金を通じて市場に通貨を提供するシステムをうまく理解できないでいる。政府と中央銀行と民間の銀行の関係を見ればここで言う借金は、我々が金貸しから借りる借金と全く意味が違うことがわかる。 そのことはおおよそ分かっているつもりでいたが、それでもわからないのはなぜ政府は金がないと言い続けるのかということだ。需要がたらないせいでデフレだと言うことぐらいわかりそうなものなのにだ。金がない、緊縮だと言うことによって彼らは何を実現しようとしているのかが理解できないでいた。 岸雅彦の「他者を殴る棒」と言う文章に、この疑問への1つの答え方が示されていた。 「 国の偉い人たちは、国にはお金がない方が色々と都合が良いのではないか、と思うようになった。 どんな権威も権力も、お金がないんです、予算がないんですよ、だから仕方ないですね、と言うロジックに勝てるものはない。人々をコントロールする上で、これほど有効なものはない。お金がない、ということによって、財務省は文科省に対して権限が強くなり、文科省は大学に対して権限が強くなり、大学は教員に対して権限が強くなる。だってお金がないって言われたら、誰も言い返せないじゃないか。 」(p.102) 梶谷懐の論文に示されている、2つの「民主」の相克という視点も面白い。政治的権利の平等を要求する立場と経済的平等を要求する声との相克である。「人権か、経済か」生トレードオフの問題だと考えるのは問題設定が間違っている。「人権も経済も」を共に求めていく政治の方向性があるはずであり、反緊縮の動きはそうした立場になり得るものなのではないか。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品