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さよなら!ハラスメント
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さよなら!ハラスメント
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
男性の多い職場で働いていて,感じた違和感や嫌悪感のようなものの,理由がよくわからずにいましたが,この本を読んで,「ひょっとしたら,こういった背景も問題の原因だったのかな」と理解が深まりました. ハラスメントをしている本人に自覚がないことも多いようです.多様性の少ない職場でハラスメントが起きやすい,という説は,個人的な経験から賛同できます.多様性に関する以下の記述に納得しました. 多様な社会って,意見の違う人が多い社会ってことですから,みんななかよしになりましょうってことじゃないと思うんですよね.意見が違う人同士がお互い嫌な思いをしないで共存できるための仕組みが大事なんじゃなかと思うんです.(中略)多様性っていうと「外から異物が入ってくる」って思いがちだけど,目の前の差異に気づくようになるってことだと思います.そのためには社会の仕組みの変化も必要ですが,見方を変えるって,個人でもできることです. ─ 377ページ 多様性のある社会にどのくらいコストが必要かというと,多様性そのものがコストを必要とするんじゃなくて,多様性どうしがぶつかった時に発生するコンフリクトの高さによって決まるものですね.その時にたとえば「価値観が違うけれども,君を殴らないよ」と言ったら直裁でいいかもしれない.あるいはどんなに立場が違っても排除されないという前提があれば,より安心してコミュニケーションすることができる. だから万人に対して説明のしかたを変えるんじゃなくて,説明のしかたが間違っていて伝わらなかったとしても,二人の間でディスコミュニケーションが暴力に転化することはないような状況を設定していれば,一人一人のコミュニケーションコストというのは結果として下がる.その状況に耐性ができてくる.そうするとわざわざそこで異論を唱えなくても,暴力に訴えなくてもいいというふうになってくると思います. ─ 318〜319ページ いじめについての以下の記述も,自分が加害者にならないための良い指南だと思います. たとえば,「いじめなければ自分がいじめられるから」(「責任の回避」),「話さないだけで無視しているわけじゃない」(「危害の否定」),「この子がずるい子だから仲間外れにしているだけだ」(「被害者の否定」),「誰だってやっているから」(「非難者への非難」).「みんなでいじめようと決めたから」(「高度の忠誠への訴え」)などです.いじめをする側はこういう理論で,自分のいじめを正当化しようとする.でも,逆に言ったら,こういった言葉で自分を正当化しようとしていたら,それはいけないことなんだと,自問自答できる ─ 299ページ 日本の子供たちや若者が少しでも生きやすい世の中になるように,できることがあればやりたいと思います.以下も抜粋しておきます. 社会は時々刻々と変化しているので,メディアもそうですし,私たち自身もそうですけれど,あらゆるところで,毎回自分たちの価値観や態度について,点検し,反省し続けながらすすんでいかなきゃいけない.その先にちょっとでも生きやすい世の中が実現すればいいなと思います. ─ 387ページ
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こじまさんが「聞き手」として相手の話を引っ張り出すんじゃなく、ちゃんと対等に「対談」してるから、深くなる。 この手の話題の元立ちとしては当世この人がNo.1だろぉな
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なぜハラスメントが起きるのか? ハラスメントのない社会にするために何が必要なのか? 自分にできることは何か? ハラスメントと社会について考えるためのヒントを、小島慶子が11人の識者に尋ねるインタビュー集。 それぞれの分野の人へのインタビューは興味深いが,聞き手がしゃべりすぎる感...
なぜハラスメントが起きるのか? ハラスメントのない社会にするために何が必要なのか? 自分にできることは何か? ハラスメントと社会について考えるためのヒントを、小島慶子が11人の識者に尋ねるインタビュー集。 それぞれの分野の人へのインタビューは興味深いが,聞き手がしゃべりすぎる感じもあり・・・。
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