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禁忌 創元推理文庫

フェルディナント・フォン・シーラッハ(著者), 酒寄進一(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2019/01/12
JAN 9784488186050

禁忌

¥220

商品レビュー

3.5

12件のお客様レビュー

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2023/05/17

日本語版に寄せられた「日本の読者のみなさんへ」による、著者のメッセージーの中のーうらを見せおもてを見せて散るもみぢ 良寛ーの俳句。善悪二元論で語られる宗教とは違い、全てを内包する仏教。散りながら、裏とおもてさえもどちらが裏でどちらがおもてなのか?作品の中で語られながら、この俳句で...

日本語版に寄せられた「日本の読者のみなさんへ」による、著者のメッセージーの中のーうらを見せおもてを見せて散るもみぢ 良寛ーの俳句。善悪二元論で語られる宗教とは違い、全てを内包する仏教。散りながら、裏とおもてさえもどちらが裏でどちらがおもてなのか?作品の中で語られながら、この俳句では語り尽くせない人間の本質は、善悪さえも一体不ニの気がする。緑、赤、青と、全てが混じり合って、、、表紙の合成写真のように、、、。

Posted by ブクログ

2023/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

緑の章から赤の章に移った時、 あれ?っと思った。 なんか、どっか、読み落とした? 戻ってみたが、いや、ページは正しい。 突然の展開に戸惑いつつも、 単純なので ま、いっか と読み進める。 読み進めると、事態が理解できてくる。 なぜ、被害者がいないのに、彼は逮捕されたのか? それは、ある意味、拷問をすると脅して自白させたことと同じ理由か。 被告側の弁護士VS被告人を取り調べた刑事のやりとりは、圧巻。 なにを持って正義とするの。 正義とは何か。 正義と悪は表裏一体。 そして、真実とは何なのか? 216ページのピーグラー弁護士の言葉。 で、結局、 この被告は、自分の芸術作品のために、逮捕され殺人犯として交流され、裁判にかけられた の? すべては、自分の芸術のため? これは、すべて、彼の計画、演出だったって事? 平凡な、単純な、頭脳しか持たない私には、なかなかに理解できない事柄だけれど、 弁護士のピーグラーさんは、理解できたんだよね。 というか、彼だから理解できると思って弁護を依頼したということか。 まさか、それも計画? 一面からでは、何事も判断できない・・・

Posted by ブクログ

2023/03/25

ドイツの作家「フェルディナント・フォン・シーラッハ」の長篇ミステリ作品『禁忌(原題:Tabu)』を読みました。 『罪悪』、『コリーニ事件』に続き、「フェルディナント・フォン・シーラッハ」の作品です。 -----story------------- 法廷で暴かれるのは、あらゆる...

ドイツの作家「フェルディナント・フォン・シーラッハ」の長篇ミステリ作品『禁忌(原題:Tabu)』を読みました。 『罪悪』、『コリーニ事件』に続き、「フェルディナント・フォン・シーラッハ」の作品です。 -----story------------- 法廷で暴かれるのは、あらゆる想像を覆す真実! 誘拐・殺人容疑で起訴された写真家。 捜査官に強要され自供した彼は無実なのか? 本屋大賞「翻訳小説部門」受賞作家が贈る世紀の問題作! ドイツ名家の御曹司「ゼバスティアン」は、文字のひとつひとつに色を感じる共感覚の持ち主だった。 ベルリンにアトリエを構え写真家として大成功をおさめるが、ある日、若い女性を誘拐したとして緊急逮捕されてしまう。 捜査官に強要され殺害を自供し、殺人容疑で起訴された「ゼバスティアン」を弁護するため、敏腕弁護士「ビーグラー」が法廷に立つ。 はたして、彼は有罪か無罪か――。 刑事事件専門の弁護士として活躍する著者が暴きだした、芸術と人間の本質、そして法律の陥穽。 2012年本屋大賞翻訳小説部門第一位『犯罪』の著者が「罪とは何か」を問いかけた新たなる傑作。 著者による日本版オリジナルエッセイ「日本の読者のみなさんへ」を収録。 訳者あとがき=「酒寄進一」(文庫版に寄せて追加あり) *第10位〈週刊文春〉2015年ミステリーベスト10/海外部門 *第10位「ミステリが読みたい!2016年版」海外篇 ----------------------- 2013年(平成25年)に刊行された「フェルディナント・フォン・シーラッハ」2作目の長篇作品… 作風は相変わらずで、陰鬱な雰囲気と研ぎ澄まされ淡々とした筆致が特徴でしたね、、、 「罪とは何か」を問いかける内容も、作品に共通するテーマですが… 私の読解力のせいか、今回は、ちょーっと難しかったですね。 ドイツ名家の御曹司「ゼバスティアン・フォン・エッシェブルク」、彼は万物に人が知覚する以上の色彩を認識し、文字のひとつひとつにも色を感じる共感覚の持ち主だった… 辛い幼児期の体験を経た後、ベルリンにアトリエを構え写真家として大成功をおさめるが、ある日、若い女性の誘拐・殺人容疑で緊急逮捕されてしまう、、、 被害者が発見できず、その居場所を吐かせようとする捜査官の拷問により殺害を自供した「エッシェブルク」を弁護するため、ベテラン刑事弁護士「コンラート・ビーグラー」が法廷に立つことになった… 「エッシェブルク」は有罪か無罪か―緊迫感に満ち満ちた裁判の行方と、あらゆる者の想像を絶する驚愕の真相とは。 作品は、光の三原色の『緑』、『赤』、『青』、そして、それらが合わさった『白』の4章に分かれており、、、 主人公「エッシェブルク」の半生を描き全体の60%程度を占める『緑』、これが長い伏線になっています… そして、「エッシェブルク」が殺人容疑で逮捕され取り調べを受ける『赤』、もう一人の主人公でもある弁護士の「ビーグラー」が登場し「エッシェブルク」を裁く法廷劇が展開する『青』、物語を締めくくる『白』という構成になっていました。 徐々に真相が明らかになっていく『青』のあたりは、どんどん先を読みたくなる展開でしたが… 結局、動機の部分が理解できませんでしたね、、、 深い理由があるのかもしれませんが… わからなかったなぁー 表紙カバーの暗い女性の写真… 本作品の翻訳出版において、この写真を使うことが著者の条件だったとのこと、、、 この写真が被害者とされた女性の(合成された?)写真だったんでしょうねー  以下、主な登場人物です。 「ゼバスティアン・フォン・エッシェブルク」  写真家 「ソフィア」  PR会社社長 「セーニャ・フィンクス」  ゼバスティアンの隣人 「コンラート・ビーグラー」  刑事弁護士 「エリー」  ビーグラーの妻 「モニカ・ランダウ」  検察官

Posted by ブクログ

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