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サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う

鈴木智彦(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2018/10/11
JAN 9784093801041

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サカナとヤクザ

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商品レビュー

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2024/04/01

何の本だったか、夜のダイビングについてシンプルに「夜の海は本当に怖い」と書かれているのを見たことがある。 アワビ、ウニなど日本の食を支える膨大な流通は密漁によって支えられ、また同時に脅かされている。ヤクザと、彼らと繋がった漁師たちはまさに真夜中の暗黒の海に出て行ってライトもつけず...

何の本だったか、夜のダイビングについてシンプルに「夜の海は本当に怖い」と書かれているのを見たことがある。 アワビ、ウニなど日本の食を支える膨大な流通は密漁によって支えられ、また同時に脅かされている。ヤクザと、彼らと繋がった漁師たちはまさに真夜中の暗黒の海に出て行ってライトもつけずに違法操業を繰り返す。 イタコ一枚下は地獄、と言われる海の上。当然漁師の気性は荒くなる。大漁でどデカく稼ぐと飲む打つ買うに使ってしまう。漁師の街がヤクザのシノギの拠点になるのは必然だった。 ここまで稼げる仕組みの根幹には、なんと大宝律令の時代から始まったという世界に例を見ない独特の日本型制度、「漁業権」がある。既得権益あるところに不正あり。 一方の北方領土。不法占拠された海での漁業は命懸け。ソ連に拿捕されれば取引を持ちかけられる。日本の道路のアスファルトの強度を調べてくれれば次は見逃してあげよう。つまり「北海道上陸作戦でソ連の戦車の荷重に日本の道路が耐えられるか、ソ連はそれを知りたいのだ。戦前、北の海の漁師は海軍の軍艦に守られて操業したという。海の仕事は国防とも直結している。 日本の乱獲が国際レベルで資源に悪影響を与えていることは残念ながら認めざるを得ないところ。この本はヤクザ専門誌で長く執筆してきたという独特のバックグラウンドの著者の力量で、潜入記事っぷりが興味津々。まあプロレスみたいなものでどこまでがホンマでっかなのかはややご愛嬌の部分もあるが、日頃美味しくいただいているお寿司の見え方も変わってくるであろうノンフィクションの力作。

Posted by ブクログ

2024/03/24

『サカナとヤクザ』海の裏側:漁業とヤクザの秘密の関係 第1章:海の裏側 テレビディレクターとしての経験を持つ鈴木智彦氏は、漁業とヤクザの間の深い関係を探るため、北海道から九州、さらには香港や台湾に至るまで、広範囲にわたる「突撃取材」を敢行しました。彼の豊富な人脈を活かし、50以...

『サカナとヤクザ』海の裏側:漁業とヤクザの秘密の関係 第1章:海の裏側 テレビディレクターとしての経験を持つ鈴木智彦氏は、漁業とヤクザの間の深い関係を探るため、北海道から九州、さらには香港や台湾に至るまで、広範囲にわたる「突撃取材」を敢行しました。彼の豊富な人脈を活かし、50以上の参考文献を基に、目の当たりにした事実を集約しています。この本の魅力は、その圧倒的な情報量にあります。 第2章:漁業の暗部 昔から漁業は天候に左右される産業であり、荒天時には漁師たちは時間を持て余すことになりました。そんな彼らが時間を潰す場所が「賭場」でした。賭け事による負債が漁師たちを追い込み、彼らは自らの資産を現金化することで債務を解決していました。漁業と裏社会の接点は、このような歴史的背景から生まれました。 第3章:法律と密漁のはざまで 漁業は法律によって定められた資格、期間、海域で行われます。しかし、密漁者たちはこれらの法律を破り、利益を追求します。密漁が行われる理由は単純明快、それは「儲かるから」です。密漁を主に行うのは、表世界の漁業関係者ではありません。 第4章:密漁のターゲット 密漁の対象となるのは、初期投資が少なく、高額で販売可能な魚群です。マグロのように大型船舶が必要なものは除外され、うにやナマコ、ホタテのような小規模で採取可能な海産物が主なターゲットとなります。 第5章:ナマコという名の黒い宝石 ナマコはその高価さから「黒い宝石」とも称されますが、国内では消費量が少ないため、市場は成立していません。しかし、中国をはじめとする海外市場では需要が高く、利益を求める事業会社によって採取・輸出されています。著者は、このナマコの世界で、表だけでなく裏の事業会社も存在する可能性をつきとめます。 結論:持続可能な未来への警鐘 私たちは安価な魚を享受していますが、その裏には禁漁期間を無視した市場が存在するかもしれません。鈴木氏の本は、私たちに「普通ではないマーケット」が存在する可能性に気づき、持続可能な状態について考えるきっかけを与えてくれます。

Posted by ブクログ

2023/09/29

話題になった当時に読めばよかった。 今となってはタイトル周辺のことを頭に入れて読んでしまうので、衝撃はマイルドだ。 とはいえ、なかなか強烈な話。 ヤクザと密漁について、潜入レポもある体当たりのノンフィクション。 それにしても、どの港も怖い。 ほぼ昔話に徹していた銚子が一番面白か...

話題になった当時に読めばよかった。 今となってはタイトル周辺のことを頭に入れて読んでしまうので、衝撃はマイルドだ。 とはいえ、なかなか強烈な話。 ヤクザと密漁について、潜入レポもある体当たりのノンフィクション。 それにしても、どの港も怖い。 ほぼ昔話に徹していた銚子が一番面白かった。 北海道の根室と北方領土、ロシアスパイとの付き合いの話も凄かった。 浜のものは気が荒い、というのはよく聞く話で、そういう人たちの一部がそもそもヤクザ的な要素を多分に持ち合わせていたわけで。 今も昔も、海はスネに傷あるものが過去を捨ててヒトヤマ当てるところとして、狙われる場所だろうし。 天気稼業、自然状況に依存、そこへ来て当たり外れの大きな売り上げのサカナがいくつも生まれてしまった。 水産庁とか、役所とか、お上の性質がこの状況を生んだのは間違いない。 警察や海保との冷や汗の関係も、本当の漁師、グレーの漁師、ヤクザ、それを知ってて知らぬ顔で扱う業者たち。 どこからクロとも言えない世界に背筋が冷たくなる。 毎日食べるサカナの下にこんな世界があること、それを生んだ最大の責任者は、メディアに踊らせれて食べている私たちであることを忘れてはならない。ってわけで。

Posted by ブクログ

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