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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2018/07/19 |
JAN | 9784334912291 |
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ショコラティエ
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商品レビュー
3.6
36件のお客様レビュー
ヴァレンタインが近いので、チョコレートっぽいものを……と思い読んでみました。 神戸の男子2名と女子1名のお話です。 恋愛要素はそんなにないです。 どちらかというと、男女3名がどのように夢に向かって走っていくのか、っといった感じのストーリー。 青春ってこんな感じだよね!?って要素...
ヴァレンタインが近いので、チョコレートっぽいものを……と思い読んでみました。 神戸の男子2名と女子1名のお話です。 恋愛要素はそんなにないです。 どちらかというと、男女3名がどのように夢に向かって走っていくのか、っといった感じのストーリー。 青春ってこんな感じだよね!?って要素が強いです。 登場人物は下記の通り。 ★聖太郎 小学生の時に誘われた光博の誕生日パーティーに参加し、仲良くなる。凜々花とも次第に距離を縮めるが。 お菓子作りがしたい! 高校卒業後、パティシエに弟子入り。 ★光博 製菓会社社長の息子。音楽が好き、お菓子が好き、だけど、好き以上の情熱はない。自分は何がしたいのか、日々模索中。 ★凜々花 光博の幼馴染。家は裕福。ピアノ一筋。将来はピアニストになるべく、日々精進。 成長するにしたがって、己の才能の限界に悩む。 ほとんどの人は、光博や凜々花側の人間なんじゃないだろうか。 私もこちら側の人間だったので、光博の苦悩、共感できました。 やりたいこと、自分が社会で役立つことが何なのか、見つけるまでにかなりの時間がかかりました。 年を取っていくと、社会からどう見られたいか、とか、外からの押し付け、圧力など、そういうものにのまれると、自分の好きな事・出来ることが分からなくなってくるんですよね。(流されるままに生きてきて上手くいく人もいると思うけど) それらに影響されてやってみたものは、無駄ではなかったけど、残ってない……。 光博が夢中になるものが見つかっている聖太郎に嫉妬する気持ち、よくわかります。 聖太郎のように、子どもの頃から自分のやりたいことが明確になっていて、それに向かってまっすぐ目指せる人間って極わずかだと思うのです。 自分の得意な事とやりたい事と好きな事がピタッとはまっていて、努力と根性と才能が追いついている事って、滅多にない! こういうものを見つけられた人って、ホント運がいいと思うんです。 かなり本当に幸せな事だと思う。 そもそも、自分の勝負できる舞台を見つけるのがとにかく大変なんだよね。汗 そんな20代、30代を思い出しました。 チョコラティエ、とタイトルにあるけど、ガッツリとしたチョコレートの話ではないんですね。 (でもチョコレートが食べたくなるのは間違いないです) ラストの流れから、今後の聖太郎と光博の活躍が気になりました。(むしろ、こっちのほうが気になる) 続編を期待してしまう?? 明日はヴァレンタイン♡ 光博の祖父・源二の言葉で締めたいとと思います。 ”おいしさを分かち合うこと。 それが祖父の教えてくれた幸福のかたちだった。” 明日はこんな日にしたいですね。
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例えば将棋の藤井聡太君や 野球の大谷翔平君の様に 神様に愛された天才ならば話は別なのだろう。 だけど普通はどんなに努力しようが嫉妬しようが いつか超えられない限界が見えてくる。 主人公たちも、才能と環境に恵まれたが故に 悩んだり嫉妬したりもがいたり。 だけど最後に彼らを救うのは ...
例えば将棋の藤井聡太君や 野球の大谷翔平君の様に 神様に愛された天才ならば話は別なのだろう。 だけど普通はどんなに努力しようが嫉妬しようが いつか超えられない限界が見えてくる。 主人公たちも、才能と環境に恵まれたが故に 悩んだり嫉妬したりもがいたり。 だけど最後に彼らを救うのは ピアノが好きお菓子が大好きという 真っ直ぐな心。 人生を豊かにするのは、才能や結果より そこに辿り着くまでの道のりなんだと 読み終わってつくづく思うのでした。
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図書館の書架で見つけた本、面白かった。 地元の製菓メーカーの息子光博とクリスチャンの母と二人暮らしの聖太郎。 関わりが無かったはずが光博の誕生日会に聖太郎が招待されたことから仲良くなる。 聖太郎は、この時初めて見たチョコレートフォンデュに心を奪われる。これが聖太郎の運命に大きく関...
図書館の書架で見つけた本、面白かった。 地元の製菓メーカーの息子光博とクリスチャンの母と二人暮らしの聖太郎。 関わりが無かったはずが光博の誕生日会に聖太郎が招待されたことから仲良くなる。 聖太郎は、この時初めて見たチョコレートフォンデュに心を奪われる。これが聖太郎の運命に大きく関わってくる。 二人は成長していくにつれ、なんとなく疎遠になってしまう。お互いの持っているものに少なからず嫉妬したり、憧れたりして、離れていってしまう。 二人は離れてからそれぞれ葛藤したり、挫折したりしながら成長していく。 舞台が神戸のため阪神大震災にも遭う。そこで光博は引きこもりのような生活から抜け出す。方や聖太郎は研修で行っていたパリで震災のことを知るがそのまま居続けることになる。 ふたりの成長が対比して描かれて、そこに光博の幼なじみの凛々花も絡んでくる。 お互いにないものに憧れ、自分の立場を顧みて落胆したり、悩んだり、若者らしい姿に、共感したり何やってんのと喝を入れたくなったりしながら読んだ。 どちらかというと、元々何も持たない聖太郎の方が身軽でやりたいことができたのだろう。光博は色々あったために自由ではなかった。そこから何とか這い出そうとする姿がいい。しかし周りは中々先に待っている形にはめようと自由を許さない。それでも自分を見失わなかった。聖太郎もチョコレートフォンデュに魅了された世界を生きようとした。 最後の場面には二人に大きな拍手とともに、頑張ってってエールを送りたくなった。 長編だったが二人の次が気になって仕方がない作品だった。
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