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消滅世界 河出文庫

村田沙耶香(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2018/07/05
JAN 9784309416212

消滅世界

¥330

商品レビュー

3.6

246件のお客様レビュー

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2024/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヒトだって動物だから、種の繁栄のための性欲があったりする。 (性欲が無かったり、種の繁栄に繋がらない性欲があったりするのも人間の多様性) 動物としてはもしかしたら、強いオスが色んな人と交わって優秀な遺伝子を残すのが自然なのかもしれない。 けど、不特定多数と子供を作られてしまうと、これまで社会の単位としてきた家族が崩れてしまって秩序の維持に困る。 そこで生まれた管理制度が、一夫一妻の結婚なのだろう。 この小説の世界では、ヒトは科学的な性行為(人工授精)により繁殖をする、というのが正しい性として認識されている。 それだけで、愛、性、生殖の一致するカタチとしての夫婦は不要となり、不貞行為なんて概念も無くなる。 助け合って暮らすだけならば、相手は誰だって構わない。 夫婦での性は近親相姦として嫌悪され、生殖行為が不要になって残された性欲は、各々にパートナーやキャラクターで処理するようになる。 物語が進むと科学は更に進歩し、男性も出産が可能になる。 生殖のための性欲は不要となり、クリーンルームで手軽に排泄できるようになる。 こうしてめでたく、家族という縛りも不要となり、「おかあさん」と「子供ちゃん」の楽園(エデン)で人類の繁栄は続くのだろう。 現実では人類はそこまで進んでいない。 多様性が叫ばれる昨今でも「世界に一番適した狂い方で、発狂するのがいちばん楽」なんだろう。

Posted by ブクログ

2024/03/23

ラストの終わり方がモヤモヤ。 全体的には考えさせられる事も多く面白かった! サクサク読めてすぐに読み終わる。

Posted by ブクログ

2024/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恐ろしいけど、リアルだった。 推しを作って性欲の代替にすることや、恋愛をしなくなることや、セックスレス、人工授精、はもうすでに今の世界にもあって、それは悪いこととはされていない。何が正しいかなんて、生きている時代によって違うし、どんどん変わってもいる。この小説の世界までいかなくても、これに似たような現象はもう起きている、ように思う。 私たちはどんな未来に向かっているんだろう、、、と、怖くなった。

Posted by ブクログ

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