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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2017/10/21 |
JAN | 9784488010737 |
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嘘の木
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嘘の木
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商品レビュー
3.9
76件のお客様レビュー
これが児童書?
久々のハードカバー。重いな、長いな。が第一印象。
でも一旦ページをひらくとまぁ止まらない止まらない。
オカンっ!しっかりしぃや!って、これも伏線???
ミステリーでも謎解きでもないけど、どちらの要素も含まれてます。
「嘘の木」はある?それ自体が嘘?
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久々のハードカバー。重いな、長いな。が第一印象。
でも一旦ページをひらくとまぁ止まらない止まらない。
オカンっ!しっかりしぃや!って、これも伏線???
ミステリーでも謎解きでもないけど、どちらの要素も含まれてます。
「嘘の木」はある?それ自体が嘘?
主人公の年齢が児童なだけで、児童書のカテゴリーには収まり切れない要素が山ほど含まれてます。
伏線が張り巡らされ、どゆこと?な頭も終盤の回収でスッキリ。
この作家さん、はまります。
Ponta姐
この本が児童書のカテゴリーにあることが信じられない。ものすごく重厚なミステリーファンタジーとも言うべき読み応えのある内容だった。 ダーウィンの『種の起源』が発表され、創造主である主の存在を否定するかのような恐怖に震えた時代。女性が自我に目覚め始める時代。科学とキリスト教。一家と島...
この本が児童書のカテゴリーにあることが信じられない。ものすごく重厚なミステリーファンタジーとも言うべき読み応えのある内容だった。 ダーウィンの『種の起源』が発表され、創造主である主の存在を否定するかのような恐怖に震えた時代。女性が自我に目覚め始める時代。科学とキリスト教。一家と島民。嘘と真実。そして娘と母親。 いくつもの対立が描かれるなか、父の死を追求する主人公フェイスが自分の中のいろんな面を曝け出していく姿に力強さとともに恐怖も感じる。 嘘を栄養とする木をめぐるファンタジーな面と、ミステリー要素が見事に融合してページをめくる手が止まらない。 本当にすごい話しだった。(図)
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☆4.2 高名な博物学者の父を持つ14歳のフェイスは、尊敬する父の影響を受けて博物学を好んでいる。 しかし、父が発見し世界を熱狂させた"翼を持つ人類の化石"が捏造であると新聞に記事が出てしまったことで、人の目を逃れ一家でヴェイン島に移住する。 島の人々は一家...
☆4.2 高名な博物学者の父を持つ14歳のフェイスは、尊敬する父の影響を受けて博物学を好んでいる。 しかし、父が発見し世界を熱狂させた"翼を持つ人類の化石"が捏造であると新聞に記事が出てしまったことで、人の目を逃れ一家でヴェイン島に移住する。 島の人々は一家を歓迎してくれたのだが、捏造の噂はすぐ島まで届き、その狭い人間関係はめちゃくちゃに。 そんなある日、父親が死亡してしまう。 周りはみな自殺と疑わないが、娘のフェイスは何かを隠していた父の様子から疑問を持ち、父の突然の死について調べ始める。 暗闇の中で嘘を養分に育ち、実った実を食べた者に真実を見せるという"偽りの木"についての研究資料を見つけ、しかもその木は島に持ち込まれていると気付く。 きっとこの木が父親の真実を教えてくれる。 フェイスはこの木を使うことに決めた。 フェイスの噴飯やる方ない思い、そして忸怩たる思いといったら。 子どもであること、女であること、姉であること。 自らを縛る鎖に苦しみ怒る。 単なる"思春期"なんて言葉だけでは表せない、複雑でコントロールできない思いが、フェイスの胸にはつまっている。 この思いは、読んでるこちらをも息苦しくさせる。 まだ難しいことはわからない弟へ向ける気持ちも、かわいいと思うそばから憎らしくなる相反する現象にも共感しつつ胸が痛くなる。 何よりも父親へのひたむきな心が傷だらけに見えて、その心に占める存在の重さがもどかしい。 それでもフェイスは知りたい。 愛する父親に何があったのか。 偽りの木に実をつけさせるためにする行動には、結構したたかなところもあって、偶然に助けられながらもフェイスの手腕が光る。 本当にすべてが体当たりで、そこにできる傷跡も愛おしい。 読み終わった時には、フェイスはその広がった視野でこれからを生き抜いていくんだろうなと思えた。 暗くじめじめしていた世界を切り裂いて、太陽の光さす世界が見えたラストだった。
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