大人って……。 ってな事で、燃え殻の『僕たちはみんな大人になれなかった』 著名人が絶賛している話題の本みたいね。 90年代に20～30代を過ごした人には、ちょっと刺さる感じは有ると思うけど……。 少年から大人に成長し社会的地位も獲得出来たけど、恋愛に関しては大人になれなかったのかなっと。 サクッと読めた分、内容が薄かったかな まあ、わしが大人になれなかったから感動しなかったんじゃろね 2019年26冊目

俺にはこんなに分厚い人生経験はないし、東京という街や90年代を生きた大人の感覚を知らないし、ひどく狭い人間関係しかない。 だけれど、記憶の片隅にある、しょうもない確かに実在した過去は存在していて、それらをふと思い出しては言いようのない安心を覚えることはある。 俺も大人にはなれていないし、過ぎ去ったあの日々はもう戻ってこないし、あの時出会った人々とはもう二度と出会えないかもしれない。 それがとても哀しくて、悔しくて。自分の未熟さに嫌気が差すけれど、それでも明日は来るんだよね。 いつか来る別れを恐れず、過去となった別れは胸にしまい、今日も孤独を抱えながら一日を生きていくだけ。それでいいんだと思えた。 幸か不幸か、現代にはSNSという便利で恐ろしいツールがあるから、希薄であれ濃密であれ、沢山の他者と繋がることはできる。 それが孤独をかき消してくれる可能性はあるけれど、文通と見た目だけを頼りにして最愛の人と出逢えた、そういう時代の良さをひしひしと感じたし、羨ましくも思えた。 男性目線から見る女性の不可思議さがこれでもかという程、明瞭に言語化されていて、何度も何度も心の中で頷いたよ。 全ての男性が当てはまるわけはないけれど、わりかし多くの男性はこんな気持ちを持っていると思う。 男は弱くて、過去に囚われて、いつになっても大人になれなかったりする生き物だけど、それが愛おしいのかもしれないね。 まだまだガキのまんまの、社会の底で生きているただの男として、夫として、少しの希望をもらえた作品でした。 とっても素晴らしかった。

10代の女の子が「この本読んだけれど、良かったよ。」と勧められて登録してみたが、なかなか、地元の図書館にない。いつかは出会えるだろうと思ってのんびり探していたら、なんと隣の県の小さな図書館にあったから驚き。 さっそく読み始める。 え？40代が主人公だよ？！ 読み終わっても、10代が勧めるような本じゃないような気がしてしまった。自分には、グッと来なかったな。この哀愁漂う感じがいいのかな？ 読み終わって、リビングに本を置いていたら60代の母が、「これラジオで紹介されて話題になってたよ。読んでいい？」と。 なんて幅広いんだ！！！ タイミングが違かったのか、また機会があったら読んでみよう。その時は感じ方が違うかな？