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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2017/06/17 |
JAN | 9784041056035 |
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少年たちは花火を横から見たかった
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少年たちは花火を横から見たかった
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商品レビュー
3.4
28件のお客様レビュー
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本作こそがある意味で原作であり、もう一つの軌跡。少し大人になった典道のあの夏の日の回想。僕らはまだ子供だった。自分の気持ちの説明もできず、理性も芽生えていない。うまく表現できない感情を持ったまま、言葉を放つ。友達とは変なノリの連続で、急に叫び出す。そんな中、なずなとの出会いは永遠の記憶となった。なずなも同じ。「不思議な玉」を見れば思い出す。だから渡した。典道に覚えていてほしくて。そして典道との「かけおち」がなくなるなんてもったいないから。だからこそ、定められた運命の中であの日はかけがえのないものになった。 岩井俊二さんのあとがき、典道らがあの頃なにを思っていたのか(特に第十章とか)、映像だけではわからない部分が知れて色々とスッキリした部分もあり、読んで良かったと思う。最後に「なずな」の意味も知り、あぁ……切ないよ。。。 ドラマ版は見てないが、映画版とアニメ版、そしてこの小説版で一つの作品のようだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」はモストフェイバリット。 アニメ映画は惜しいと思った。 「短い小説のための長いあとがき」が読みたくて買ったが、意外と本文も楽しめた。 映画版との違い、というか気になったのは、 ・「銀河鉄道の夜」への言及。 ・なずなと二段ベッドで、というシチュエーション。(をいをい!) ・なずなの鬼母が結婚式前日にかけおちを考えていたという挿話。(「卒業」未遂。娘による真似。) ・自転車で二人乗り、海岸で貝拾い、大きな真珠玉。(アニメ映画への目くばせ。) ・なずなが転校……肩の荷が下りたような安堵感。(わかるぅ! でも知らなかったからこその抒情だったと思うので、この改変は大きい。) ・花火大会以後険悪になり、高2で純一から聞いた、少年たちの灯台行き。稔の火傷。(下へつながる。) ・例のプールシーン。大泣きする感受性が失われて大人になるのだとしたら、あの夏はそのはじまりだった。(子供目線そのままではなく、その後も緩やかに含んでいる描写。) ・「願い事言ったら、叶うかなと思ったけど、もったいないから使わなかったよ」(アニメ映画への目くばせだが、もはや奥菜恵の声で脳内再生されるので、この一言の追加は嬉しい。)
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