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希望荘

宮部みゆき(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2016/06/25
JAN 9784093864435

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商品レビュー

3.9

243件のお客様レビュー

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2024/03/22

『希望荘』―杉村三郎、探偵としての新たな挑戦 『希望荘』では、これまでのサラリーマン生活から一転、探偵として新たな人生を歩み始めた杉村三郎の姿が描かれます。離婚し、愛娘とも離れ、仕事を失った彼が、東京都北区に私立探偵事務所を開設するところから物語は始まります。そして、彼のもとに...

『希望荘』―杉村三郎、探偵としての新たな挑戦 『希望荘』では、これまでのサラリーマン生活から一転、探偵として新たな人生を歩み始めた杉村三郎の姿が描かれます。離婚し、愛娘とも離れ、仕事を失った彼が、東京都北区に私立探偵事務所を開設するところから物語は始まります。そして、彼のもとに舞い込む最初の依頼は、「昔、人を殺したかもしれない」という亡き父の告白の真偽を確かめるという重いものでした。 アラフォーでバツイチ、無職という状況にある杉村三郎ですが、彼の姿からは悲哀を感じさせない強さと前向きさが伝わってきます。サラリーマン時代とは違う、探偵としての彼の活躍を見ることができるのは新鮮です。今多ファミリーの影が薄いこの作品ですが、それでも新しい人生を切り開いていく彼の姿には、どこか希望を感じずにはいられません。 このシリーズ最新作では、3.11前後の杉村三郎がどのようにして自身の過去と向き合い、そして前に進んでいくのかが丁寧に描かれています。「希望荘」という表題作を含む計4篇の物語は、それぞれが杉村三郎の新しい人生の節目を照らし出しています。 読み進めるうちに、杉村三郎が探偵としてどのような解決を見出していくのか、そして彼自身がどのように成長していくのか、見届けたいという強い気持ちになりました。『希望荘』は、ただのミステリー作品ではなく、人生の再出発というテーマを掘り下げた作品です。新たな道を歩み始めた杉村三郎を、これからも見守っていきたいと思います。

Posted by ブクログ

2024/01/14

前作が、かなり衝撃的なラストだったのと、主人公の杉村さんの人となりがとても印象深かったっというダブルの印象で読み始めたからか、すこしパンチが弱く感じました。 そして、今回は主人公である杉村さんの魅力があまり出てなかったような気がしてます。 ストーリーは、短いお話が4作品。 そ...

前作が、かなり衝撃的なラストだったのと、主人公の杉村さんの人となりがとても印象深かったっというダブルの印象で読み始めたからか、すこしパンチが弱く感じました。 そして、今回は主人公である杉村さんの魅力があまり出てなかったような気がしてます。 ストーリーは、短いお話が4作品。 それぞれとても面白いお話でしたが、なんせ前作の衝撃が強かったせいもあり、普通。という。 本当に普通。 あ〜もっと私の中の杉村さんは、素敵だったはず〜って勝手に想像してしまいました。(笑)。

Posted by ブクログ

2023/12/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誰か Somebody、名もなき毒、ペテロの葬列と続いてきた杉村三郎シリーズの第四作は長編ではなく、4作をまとめた中編集となった。ペテロの葬列でこれまでの生活に終止符を打って全く新しい人生を歩まざるを得なくなったので、同じような形でストーリーを作るのは難しいと作者が思ったのかも知れない。 もっと言えば、この杉村シリーズはペテロの葬列で終わっていたとしてもちっともおかしくはなかった。シリーズの大きな特徴である「会長の娘婿として今多コンツェルンに勤める主人公が、会社と私生活それぞれで日常に埋もれた闇に触れていく」というコンセプトが、杉村の離婚と辞職によって使えなくなってしまったからだ。ペテロの葬列で踏んだり蹴ったりになった杉村がそのまま去ってしまったとしても、それは一つのシリーズの終わり方として受け取った人も多かっただろう。 一方で、全てを失ってしまったからこそ、再起する杉村を見てみたいと読者が期待するのも正当な権利だと思う。いみじく元妻が彼に対してぶつけたように、彼は自分の人生を遠くから見てるようなところがある。そうであれば普通の人間であれば再起不能になるような悲しみも心の傷の一つとして受け入れて、血を流したまま生きて行くということが杉村なら出来そうだ。 おそらく作者もそのように思ったからこそ、今多菜穂子と愛する桃子と離れた後の彼を描く気になったのだろう。 ペテロの葬列で杉村の人生が一つのクライマックスを迎えてしまった後だけに、本作で彼が取り組む事件はやや小ぶりなものとなっている。しかし一つ一つの事件をよくみていけば、彼がこれまで対峙してきたような、どこにでもいるような人間の底に沈む悪意が全ての事件に絡んでいることがよくわかる構造となっている。また事件の調査のプロセスでは、時に彼が前作で追った傷をほじくり返すような場面にも出会ってしまう。 それでも彼はこれまでになく自分の人生を歩んでいるように見えるのは、気のせいではないだろう。10年以上の長い期間を経て、杉村三郎は傷だらけになりながらも自分の人生をあらためて歩みだしたのだ。

Posted by ブクログ

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