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貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで

カビール・セガール(著者), 小坂恵理(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2016/04/01
JAN 9784152096111

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商品レビュー

4.2

12件のお客様レビュー

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2017/12/02

幅広い分野における貨幣関連の考察を興味深くまとめている。

 リーマンショック当時、JPモルガンにいた著者が「お金」についていろいろ調べ、考察した本。著者は、「(他の研究者の)努力の成果をまとめたもの」と謙遜しているが、経済学、生物学、歴史学、宗教学など幅広い分野からの考察を単なる雑学集に堕することなく、興味深くまとめている。  第...

 リーマンショック当時、JPモルガンにいた著者が「お金」についていろいろ調べ、考察した本。著者は、「(他の研究者の)努力の成果をまとめたもの」と謙遜しているが、経済学、生物学、歴史学、宗教学など幅広い分野からの考察を単なる雑学集に堕することなく、興味深くまとめている。  第1部は「なぜお金を使うのか?」。  本書は「貨幣の起源は生物が生き残るためのエネルギー交換」から始まる。ミトコンドリアの細胞内共生が例示された箇所ではさすがに「そこまで遡る?」と面食らったが、要するに「全て自前でやろうとするより、交換した方が生きていく上で有利」という仕組みをうまく回すために、直接的な食物のやりとりから、表象的な貨幣、貴金属等のそれ自体が価値をもつものから、紙幣へと進化していったと説く。まあそのようなものだろう。  ただ、人間のお金の使い方は、必ずしも合理的ではない。「行動経済学」のヒューリスティックも有名になってきたし、最新の「神経経済学」によると、お金を考える時には、理性的に思考する前頭前野だけでなく、儲かりそうなら側坐核、損失がありそうなら前島(anterior insula)という脳内部位も活発に活動するらしい。まあ自分自身や周辺、世間のニュースを見れば、人間はホモ・エコノミクスでなさそうだと見当はつくが、生物学からも証明されてしまうかも。  そして、興味深いのは、「貨幣の前身は、物々交換ではなく『債務』ではないか」という所である。信頼関係がある共同体内であれば、相手が困っていれば与え、相手には感謝の記憶といずれお返ししなければならないという義務感が生じる。しかし、取引相手が見知らぬ者へ広がるには、従来の義務をお金で換算する必要が生じたのではないか、という説である。それに併せて、道徳による支配から、法律(刑罰)による支配へと変化する。経済学の授業で学んだ「物々交換では不便だから貨幣がうまれた」は、既に貨幣を使っている人間が思いついた理屈に過ぎないかもしれない。  第2部は「お金とは何か?」  貴金属、兌換紙幣など貨幣そのものに価値の裏付けがあるハード貨幣の歴史では、権力者が陥る「改鋳シニョレッジ」がローマ帝国以来の教訓として語られる。そして、ハード通貨がいよいよ不足してくるとソフト通貨の出番となる。ゲーテの「ファウスト」で悪魔が皇帝に紙幣発行を提案する。ニクソンショックで遂に世界中がソフト通貨となったが、将来はどうなるか。ハード通貨に回帰するか(貴金属でなくても労働力を裏付けとする地域通貨とか)、それともデジタル技術の活用により更に徹底したソフト通貨が主力となるか。  第3部は「お金をどのように使うか」  本書では、いろいろな宗教(ユダヤ教、キリスト教、ヒンズー教・仏教、イスラム教)におけるお金の扱われ方」が紹介される。いずれの宗教でも「少ないほど良い」又は「足るを知れ」が強調される。欲に目がくらんだ罪悪は昔から問題だったのだろう。  特に面白かったのは、第1部(第3章)の「貨幣の前身は、物々交換ではなく、債務ではないか」、第3部(第7章)の「いろいろな宗教におけるお金の扱われ方」である。一読をお勧めする。

Takashi

2018/10/21

?『貨幣の「新」世界史』。お金がどこからきたのか、どのように進化して、人とどのように関わってきたのか、そしてこれからどのようになっていくのか。ということを俯瞰しつつ、新しい研究の結果も踏まえて再解釈を試みる、という、良書だった。貨幣史の本も、併せて読みたい。? ?ハンムラビ法典...

?『貨幣の「新」世界史』。お金がどこからきたのか、どのように進化して、人とどのように関わってきたのか、そしてこれからどのようになっていくのか。ということを俯瞰しつつ、新しい研究の結果も踏まえて再解釈を試みる、という、良書だった。貨幣史の本も、併せて読みたい。? ?ハンムラビ法典からビットコインまで、と副題がついてるけど、ビットコインをがっつりと扱っているわけではなくて、あくまでお金(と価値)の普遍的な考察の一部として出てくる。なので、お金について考えたあと、ビットコインについてさらに知りたかったら、さらにほかの本を読むとより楽しいと思う。?

Posted by ブクログ

2018/03/03

数ヶ月前にビットコインが暴落した時に貨幣について興味が湧いたので、読んだ。筆者が貨幣について調べたありとあらゆることが書いてある。 大変勉強になった気がするが、いかんせん色々な教科書をたくさん抜き書きしてる感じで、いささか退屈なで読み進めるのが辛い時もあった。けど、当初の目的はか...

数ヶ月前にビットコインが暴落した時に貨幣について興味が湧いたので、読んだ。筆者が貨幣について調べたありとあらゆることが書いてある。 大変勉強になった気がするが、いかんせん色々な教科書をたくさん抜き書きしてる感じで、いささか退屈なで読み進めるのが辛い時もあった。けど、当初の目的はかなり達成されたので、総じて良い本だと思います。

Posted by ブクログ

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