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小やぎのかんむり

市川朔久子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2016/04/25
JAN 9784062200059

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商品レビュー

4.2

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2023/10/26

 家庭内で父親のモラハラに悩む中3の夏芽は、耐えられず、夏休みを利用して寺のサマーステイに行く。そこでの体験を通して、生きていくうえで大切なことを学ぶ。  読みながらメモを取らなかったので、色々と取りこぼしている気がしますが、メモを取ることで途中で意識を途切れさせたくないほどに...

 家庭内で父親のモラハラに悩む中3の夏芽は、耐えられず、夏休みを利用して寺のサマーステイに行く。そこでの体験を通して、生きていくうえで大切なことを学ぶ。  読みながらメモを取らなかったので、色々と取りこぼしている気がしますが、メモを取ることで途中で意識を途切れさせたくないほどに、本の世界に引き込まれました。親子関係、摂食障害、親からの虐待、子供を亡くすこと…など、様々な深刻な問題が出てきますが、それぞれの事象のことだけを書いているのではなく、あらゆる問題の根底に必要な力、理解、想いなどを教えてくれています。大人が読んでも考えさせられたり救われたりしますし、子供も、早い段階で知っておくと助けになることを、ヤギと人との触れ合いの楽しい描写が大半の中、所々に、優しく教わることができます。 人に大切なことを教えることができる人。ここでは寺の和尚のタケじい。とても厳しいんだけれど、相手を想ってくれているが故の厳しさで、自分を大切にしなさい、一人一人が宝なのだよと教えてくれる。良くない所もしっかりといさめてくれる。未熟者であっても、相手や自分と真摯に向き合っている人であれば、チャンスを与え、その人の成長を見守りながら育ててくれる姿に心を打たれた。 その我慢は、自分を生かす我慢か。それとも殺す我慢か? ( 和尚のタケじいの言葉) うたをうたうといいよ。 かなしいときはね、 すきなうたをうたうと、 じかんがたつよ。(5歳の子供の言葉) 別に何かを学ぼうと思わずとも純粋に物語を楽しめるし、しかも、押し付けがましくなく心に響く事が書かれている、この上ない良書でした。人も世の中も、転がり落ちるように歪んで崩れていっているここ最近。このような本が必要だと思います。 ====== 「そうだな、あんた一人じゃ無理だろうよ。未熟者だからな。おおかた自分の人生に引きずられるし、縛りもするだろう。だが、他の人間も手伝えば、そうひどいことにはならんだろう。」 「親子は、縁だ。あんたとこの世を結んだ、ただのつながりだ。それ以上でもそれ以下でもない。愛とか絆とか、そこに意味を持たせようとするから、なんだかおかしなことになる。そんなもの、運がよければ後から出てくるもんだ。ないものあると仮定するから、ゆがむ。苦しむ。はじめからありはしないのに」 「愛情を育めた親子は幸いだ。ただ、それがうまくいかなかったとしても、それはあんたのせいじゃない」 「子は親の、そのまた親の、ねじるれに振り回されただけだ。因果だよ。当然の結果だ。あんたは何も、悪くないよ。あと、くれぐれも言っとくが、許してやれとか言う連中には関わるな。あれはただの無責任な外野に過ぎん」

Posted by ブクログ

2023/05/07

「大嫌いな父親のいる家から離れるため、中学3年生の夏芽は、遠い山寺のサマーステイに参加する。母親に置き去りにされた男の子と出会い、寺や地元の人たちの温かさに触れ、悩みと向き合う、夏芽のかけがえのない夏の物語。」 「「あなたは宝だ」と言ってくれる人がいること、「自分は宝だ」と思える...

「大嫌いな父親のいる家から離れるため、中学3年生の夏芽は、遠い山寺のサマーステイに参加する。母親に置き去りにされた男の子と出会い、寺や地元の人たちの温かさに触れ、悩みと向き合う、夏芽のかけがえのない夏の物語。」 「「あなたは宝だ」と言ってくれる人がいること、「自分は宝だ」と思えること、それはとても大事で、よいものだよ。」

Posted by ブクログ

2022/09/11

図書館のYAコーナーに配架されているのは、わかっていたが、夏休み中は子どもたちが優先かなと思って今やっと手に取った児童書。 可愛いヤギの表紙におもわずにんまりしてしまうが、児童書とは思えないほどの熱量で、涙腺も緩んでしまった。 厳格な父といっしょにいるのが苦痛で、夏休みのあい...

図書館のYAコーナーに配架されているのは、わかっていたが、夏休み中は子どもたちが優先かなと思って今やっと手に取った児童書。 可愛いヤギの表紙におもわずにんまりしてしまうが、児童書とは思えないほどの熱量で、涙腺も緩んでしまった。 厳格な父といっしょにいるのが苦痛で、夏休みのあいだ田舎にある山寺のサマースティに参加した夏芽。 たまたま同じ日に母親に置き去りにされた雷太。 そして、近くに住む葉介が、学校で飼育しているヤギの後藤さんとビンゴとクララを草ひき用として連れてくる。 ここでの生活で明らかになる雷太のこと。 そして、優しい美鈴さんや穂村さん。 住職であるタケじいは、見た目も振る舞いも住職らしくなく説法を言うこともないのだが、陰でしっかりと子どもたちのことを見ている。 美鈴さんが、以前にそのタケじいに言われたことをそっと夏芽に言う。 「その我慢は、自分を生かす我慢か。それとも殺す我慢か?」 子どもが我慢をすることをみるのは辛い。 それがあたりまえになっているとわかってないのも酷である。 夏休みが終わってしまう。 帰らなけばならないときにタケじいが夏芽に言った言葉は忘れることができない最高のものだと感じた。 「親子は、縁だ。あんたとこの世を結んだ、ただのつながりだ。それ以上でもそれ以下でもない」 「愛とか絆とか、そこに意味を持たせようとするから、なんだかおかしなことになる。そんなもの、運がよければあとから出てくるもんだ。ないものをあると仮定するからゆがむ。苦しむ。はじめからありはしないのに」 「愛情を育めた親子は幸いだ。ただ、それがうまくいかなかったとしても、それはあんたのせいじゃない」 「子は親の、そのまた親の、ねじれに振りまわされただけだ。因果だよ。当然の結果だ。あんたはなにも、悪くないよ」 何度も言うが、児童書とは思えないほどでぜひ大人にも読んでほしい。 自分が子どもだった頃を思い出したり、親になり子育てしてた頃を思い出す。 自分の父も厳しかったし、殴られもした。遊んでもらった記憶もなくとても怖い存在だった。 甘えることなどできなく、早く家を出たかった。 こんなふうに育った自分が親になり、まともに子どもは育ったと言えるのか?と考えてしまう。

Posted by ブクログ

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