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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 2015/11/20 |
JAN | 9784594073626 |
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赤めだか
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商品レビュー
4.3
74件のお客様レビュー
メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1744857540641657068?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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立川談志が創設した立川一門の様子を垣間見ることができた。 立川談春も志らくもあまり好きじゃないが、読み終わっても好きになることはなかった。
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立川談春(1966年~)は、高校を中退して17歳で7代目(自称5代目)立川談志に入門、1988年に二ツ目、1997年に真打に昇進した、落語立川流所属の落語家。 本書は、文芸評論家の福田和也氏の勧めにより、季刊文芸誌「エンタクシー」に2005~07年に連載されたエッセイ「談春のセイ...
立川談春(1966年~)は、高校を中退して17歳で7代目(自称5代目)立川談志に入門、1988年に二ツ目、1997年に真打に昇進した、落語立川流所属の落語家。 本書は、文芸評論家の福田和也氏の勧めにより、季刊文芸誌「エンタクシー」に2005~07年に連載されたエッセイ「談春のセイシュン」を改題の上、2008年に出版されたもの(2015年文庫化)で、講談社エッセイ賞(2008年)を受賞した。また、2015年にはTBSテレビでドラマも放映された(談春役は二宮和也)。 私は、ノンフィクションやエッセイを好んで読み、今般、過去に評判になった本で未読のもの(各種のノンフィクション賞やエッセイ賞の受賞作を含む)を、新古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。 本書は、著者が、高校を中退し、新聞配達所で働きながら、斡旋された下宿から家元(談志)宅に通う修業時代、築地の魚河岸に修業に出されたときの経験、兄弟弟子の談々(故・朝寝坊のらく)、関西(故・立川文都)、志らく等との付き合い、高田文夫との交流、二ツ目昇進試験とお披露目会、志らくとの昇進に関わる相克、人間国宝・桂米朝と柳家小さんの稽古、国立演芸場で開かれた「真打トライアル」の舞台裏等が、談志の様々なエピソードとともに綴られており、落語に特段の関心があるわけではなく、落語(家)の世界についての知識もなかった私にとっても、実に面白く、あっという間に読み切った。 その面白さの理由はいくつかあると思われるが、一つは、落語(家)の世界が、武道や茶道と似た所謂「道」の世界であり(この事実には少々驚いた)、そうした理不尽さをも持つ厳しい世界で著者が味わった苦悩や葛藤が赤裸々に描かれており、知らず知らずのうちに引き込まれてしまうのである。 そして、もう一つは、著者が過去を振り返り、当時の感情を率直に綴るとともに、連載執筆時には自らが40歳前後になり、談志の弟子に対する気持ちにも想像が及ぶ、重層的な記述になっていることだろう。 立川談春の半生記にして、(厳しい)落語家の世界を描いた、ときに笑い、ときに泣けるエッセイ集である。 (2022年12月了)
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