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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2015/07/01 |
JAN | 9784062931557 |
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
定年退職を控えていたジョナサンは、社史編集のための記録探しを命じられる。 その会社の創業一族には不審な死者が多い。 記録探しは、ジョナサンの回想につながり、それは事件の真相へつながっていく。 とはいえ、派手な推理なんかはありません。 丁寧に、一族の出会いとつながりと何...
定年退職を控えていたジョナサンは、社史編集のための記録探しを命じられる。 その会社の創業一族には不審な死者が多い。 記録探しは、ジョナサンの回想につながり、それは事件の真相へつながっていく。 とはいえ、派手な推理なんかはありません。 丁寧に、一族の出会いとつながりと何があったのかが語られるだけ。なのに、この重さ。ジョナサンが、感傷的じゃないからこそ、過去の輝きがまぶしい。そして、過去が輝いているからこそ、今の零落が切ない。 老いたジョナサンに現状を変える力はない。 切ない。 何もかもが切ない話だった。
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なんだか”普通”だった。 なんだか軽く感じる。 過去と現在を、緻密にそして重層的に積み上げていく初期のゴダード作品の重さに比べたら、なんだか軽い。
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ネタバレを書くので、これから読もうと考えている方はこの先を読まないでください。 ゴダードの作品はほぼ読んでいると思っていたが、ここ数年の作品は気が付いていなかった。練られたプロットが売りの作家の割りには多作だ。 本作は本格ミステリーといってよい作りになっており、初期の作品のような...
ネタバレを書くので、これから読もうと考えている方はこの先を読まないでください。 ゴダードの作品はほぼ読んでいると思っていたが、ここ数年の作品は気が付いていなかった。練られたプロットが売りの作家の割りには多作だ。 本作は本格ミステリーといってよい作りになっており、初期の作品のような重層さはないけれども、さすがにプロット名手だけあって謎が謎を呼ぶ展開は読ませる。 ただ、フーダニット型のミステリーとして読むと、非常にがっかりする結末だ。勿論ミステリーの形式が途中で提示される訳ではないのだけれど、本作はあホワイダニット型として読むのが正解だと思う。それにしても、「蒼穹のかなたへ」を超える作品はもう出ないのだろうか。
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