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EPITAPH東京

恩田陸(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2015/03/01
JAN 9784022512673

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商品レビュー

3.2

62件のお客様レビュー

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2024/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

吸血鬼だと名乗る吉屋の視点から見る人間や東京のお話、本を書く傍ら長編戯曲「エピタフ東京」を書こうとする筆者のエッセイ風なお話、そしてエピタフ東京の断片的なストーリーが順番に描かれる1冊。 エピタフ東京を長編でしっかり読みたい!と思わせるところと、これは恩田陸自身のエッセイ…ると思わせるところ、そして何かが解決するわけでも起承転結があるわけでもなく流れるように東京の日々が重なるところ、そしていきなり出てくる巨大生物襲来……久々恩田陸読んだなーーー!!ってなった1冊でした。どこかの短編に吉屋が出てくる話があった気がするので、探して再読します。

Posted by ブクログ

2022/07/14

エッセイのような小説のような現実と架空の話が混ざりあっていて不思議な感覚になる。それが心地よい。世代を超えて長生きすることと、お気に入りの酢を探す日常が同じ重さで書いてある。また、読んでいくうちに東京という街がどんどん無機質に思えてくる。

Posted by ブクログ

2022/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

筆者・Kは、小説を書くかたわら、今、戯曲を構想中である。 作者・恩田陸を思わせる筆者は、行きつけのバーで、吉屋と名乗る男と出会う。 彼は自らを吸血鬼だというが、現代の吸血鬼は血を吸わず、人のもつ情報を吸うのだという。 都内のあちこちを舞台に筆者が書くエッセイのような文章がメインで、他に吉屋を語り手とした話と、筆者の書く戯曲から抜粋された「エピタフ東京」、3つの話が織りなすこの作品は、ファンタジーのようなSFのような、民俗学のようでもあり、日記でもあるという複雑な造り。 よく考えれば東京に限らず大都市は多くの死者を抱えている。 死者にまつわる話は多いはずだ。 けれどそれを東京という年に無理なく落とし込んだところに恩田陸の上手さがある。 さらに、東京を描いておきながらその背後には地下鉄サリン事件や、阪神淡路大震災、東日本大震災の存在がしっかりと根付いている。 事程左様に一筋縄ではいかない作品なのだけど、面白かったのはやっぱり筆者視点のエッセイのような部分。 うんうんなるほど、そうだよね、と頷きながら読んでいた。

Posted by ブクログ

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