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法医学者が見た再審無罪の真相 祥伝社新書395

押田茂實(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2014/12/01
JAN 9784396113957

法医学者が見た再審無罪の真相

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2015/06/14

著者は元日本大学法医学教室教授であり、数々の鑑定を手がけた。特に足利事件や、東電OL殺人事件など、有名な冤罪事件のDNA型判定において中心的な役割を果たしたことが多く、あの事件の再審の裏側はこうだったのかと真相を知ることが出来る。 本書を貫くのは、怒り、であると感じた。実際、裁...

著者は元日本大学法医学教室教授であり、数々の鑑定を手がけた。特に足利事件や、東電OL殺人事件など、有名な冤罪事件のDNA型判定において中心的な役割を果たしたことが多く、あの事件の再審の裏側はこうだったのかと真相を知ることが出来る。 本書を貫くのは、怒り、であると感じた。実際、裁判において著者の鑑定が言及されること無く原判決が誤った判断の元に下されることが多く、著者は怒りの余り、そういった間違った判決を下した裁判官の実名と、叙勲歴などを記して、このままで良いのかと疑問を呈する。 今著者は、大学を定年退官後、民間の法医学研究所を主宰し、様々な鑑定を引き受けているらしい。 DNA型鑑定というと、それだけで決定的な証拠能力を持っているかのように錯覚してしまうが、実際には足利事件に見るように、単純に被告のDNA型が被害者の遺留品に見つかったから被告が犯人と決めつけられるわけではないことが本書を読めばわかる。DNA型といっても、その一致率が1兆人に1人であればそのDNA型は他に持ちようが無いだろうが、1000人に4-5人、みたいな可能性であれば、偶然一致してしまう可能性は十分にあるわけだ。 データを活かすのも人次第というのを痛感する。それにしても本書を読んで空恐ろしいのは、証拠を捏造しているとしか思えない、警察・検事機構である。日本は一見とてもまともで権力者が正しく権力を行使していることに我々は漠然とした安心感を抱いているが、実際にはそうでもないことがわかる。提出された、報道された証拠が、本当に正しい証拠であるのか、我々は常に批判的吟味を必要とするのだろう。

Posted by ブクログ

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