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野蛮な読書 集英社文庫

平松洋子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2014/10/17
JAN 9784087452372

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野蛮な読書

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商品レビュー

3.8

23件のお客様レビュー

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2021/06/02

10年前のエッセイだけど、とても共感出き、引用されている本や写真集などにも興味津々。古い映画などは見るのが難しそうですが。 特に池部良さんのエッセイは私も昔から大好きで嬉しかった。佐野洋子さん、山田風太郎さんに触れた「すがれる」の章、我が意を得たりという感じでした。

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2021/03/05

おもしろくも真実 固有名詞だけの会話はつまらない。何が起きたか、何を見たか、それだけじゃつまらない。何を思ってどんな気持ちになったか、あなたがどんな人なのか知りたいいつでも。 エッセイはそういう要求が満たされるから好き! 何歳になってもドタバタと新しい発見があっていい。歳をとるこ...

おもしろくも真実 固有名詞だけの会話はつまらない。何が起きたか、何を見たか、それだけじゃつまらない。何を思ってどんな気持ちになったか、あなたがどんな人なのか知りたいいつでも。 エッセイはそういう要求が満たされるから好き! 何歳になってもドタバタと新しい発見があっていい。歳をとることが楽しくなる

Posted by ブクログ

2020/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

野蛮な読書とは何か。 丁寧に作られた食事を楽しんだ後、頂きものの「カステイラ」の包みを開けて、箸でそのまま食べるような読書だそうです。 ”野蛮を許しあえる関係は、余裕のないガチンコ勝負とはちがう。もちろん、ただの粗野ともちがう。いってみれば、おたがいを知ったうえでの懐のふかさの競い合い(化かし合い、含む)。” 分かるような分からないような。 とにかく著者は、他分野に渡って造詣が深い。 そして基本的に丁寧な人なのであろう、本の読み方も非常に丁寧。 新刊本ではない、何度も読みこんだ本を、丁寧に、深いところまで読み取って紹介する。 だからタイトルに騙された、と私は思った。 こういう文章を書く人だと知っていたら、このような書き方をするのであれば、明治の文豪の文章を読むような、ちょっと力の入った読み方をしたと思う。 けれど「野蛮な」読書というので、全く無防備にこの本を手に取ってしまった。 う~わ~。 野蛮なんてとんでもない。 次から次へとするすると紡がれる、本や絵画や映画に関するあれこれが、気がつくと見事に織りあわされて差し出される。 「春昼」というタイトルで書かれたエッセイ、いや随筆と言ってしまおう、で、泉鏡花に辿り着くまで16ページも費やしている。 全部で18ページなので、実質1ページ程度しか「春昼」という作品には触れていない。 室生犀星からの、小川のような文章のたゆたいが、既に「春」なのである。 んむむむ。 ”書店の棚のあいだを巡りながらほしい本を何冊も腕のなかに重ねてゆくとき、私はそっと神様に問うてみる。 (贅沢してもいいですか)” これだけは、私にもわかる!

Posted by ブクログ

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