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ナショナリズム入門
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ナショナリズム入門
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
〝ナショナリズム〟という思想が、日本だけでなく東西ヨーロッパや南北アメリカ、ロシア、中東のアラブ諸国でどのように考えられているか、どのように扱われているかが紹介されている。最初に読者層の大半をなすであろう日本に居住する日本人がおおよそイメージする〝ナショナリズム〟を扱い、そこか...
〝ナショナリズム〟という思想が、日本だけでなく東西ヨーロッパや南北アメリカ、ロシア、中東のアラブ諸国でどのように考えられているか、どのように扱われているかが紹介されている。最初に読者層の大半をなすであろう日本に居住する日本人がおおよそイメージする〝ナショナリズム〟を扱い、そこから日本のナショナリズムと比較する形で世界各国でナショナリズムがどのように考えられているかが解説されていく。 易しい文体で書かれていながらも、詳しい事例が引用されており分かりやすかった。何より、事例の引用元や詳細な資料となる書籍が紹介されているのが、これから更に学習していくうえでとても助かった。
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「ナショナリズム」を、民族と領土と国家という三つのファクターが複雑にせめぎあう現象としてとらえ、日本のほか、ドイツやユーゴスラビア、カナダ、アメリカ、イタリア、ロシア、中国など、さまざまな国家を例に、そうしたせめぎあいの諸相を解説している本です。 「ネイションとは何かを多くの人...
「ナショナリズム」を、民族と領土と国家という三つのファクターが複雑にせめぎあう現象としてとらえ、日本のほか、ドイツやユーゴスラビア、カナダ、アメリカ、イタリア、ロシア、中国など、さまざまな国家を例に、そうしたせめぎあいの諸相を解説している本です。 「ネイションとは何かを多くの人がさまざまに問うことが、ネイションの内容を豊かにし、その魅力を高めてきた」と著者はいいます。「そのような言論の自由と創造的な姿勢こそは、ネイションを支えるものであり、それらを失えば、ネイションはその勢いを失っていきます」という著者の警告も、個人的には賛同できるように感じられました。 ただし本書は、著者自身の考えるナショナリズムについての入門書としての性格が強く、ナショナリズムをめぐる言説について読者に紹介するような内容の本ではありません。もちろんこのことは本書の欠陥というべきものではありませんが、「ナショナリズム入門」というタイトルから、そうした内容を期待する読者もいるのではないかという気もします。
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ハズレの少ない講談社新書。あまり馴染みのなかったナショナリズムについても本書でとりあえず基礎はわかった。 まず「形の見えるネイション」として、島国である日本が世界でも特異なネイションである点を説明してくれるあたりが良い。 また淡々と「東欧はアメリカのような合衆国にはなりませんでし...
ハズレの少ない講談社新書。あまり馴染みのなかったナショナリズムについても本書でとりあえず基礎はわかった。 まず「形の見えるネイション」として、島国である日本が世界でも特異なネイションである点を説明してくれるあたりが良い。 また淡々と「東欧はアメリカのような合衆国にはなりませんでした」と説明してしまうのも読んでいて気持ちがいい。そのほか、ネイション内部での主導権争い、なぜネイションは増え続けるのか、についても理解できたのでよかった。 でも地政学の本って言われたら、地政学の本な気もするのだけど、ナショナリズムの起源というか本質は地域であるのだから、地政的な事実を語らずにナショナリズムだけ取り出すとおかしなことになるんだろうなと勝手に解釈。 また結構な数の参考文献が記載されていてこういう著者には好感が持てた。
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