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先進国・韓国の憂鬱 中公新書

大西裕(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2014/04/25
JAN 9784121022622

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先進国・韓国の憂鬱

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商品レビュー

3.4

15件のお客様レビュー

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2023/04/27

本書は、過去約20年にわたる韓国の歴代政権(1998年の金大中政権から、盧武鉉政権、李明博政権、朴槿惠政権の4つの政権)に焦点を当てて主に福祉政策と通商政策の変遷を詳述している本でした。著者も本書内で述べているように、福祉と通商政策(FTA)をあわせて分析しているという意味で、面...

本書は、過去約20年にわたる韓国の歴代政権(1998年の金大中政権から、盧武鉉政権、李明博政権、朴槿惠政権の4つの政権)に焦点を当てて主に福祉政策と通商政策の変遷を詳述している本でした。著者も本書内で述べているように、福祉と通商政策(FTA)をあわせて分析しているという意味で、面白い視点だと思いました。確かにギデンズの「第三の道」アプローチはこの両者を包含することが可能ですし、韓国の場合は福祉だけでなく通商政策もイデオロギー対決(保守vs.進歩)になるというのは興味深かったです。  全般を通じて面白いと感じた一方で、細かい点では首をひねる点もありました。1つ目。前半部分で、雇用者と労働者の利益が相反している状況を「囚人のジレンマ」であると表現していますが、これは「囚人のジレンマ」ではありません。ゲーム理論で言われる「囚人のジレンマ」は同じ立場の囚人(共犯者)が別々の独房に入れられて、互いの情報がシャットアウトされた場合に、(彼らにとって)最善の策である「お互いが口を割らない」という結論に至らず、どちらかが自白をしてしまうというジレンマを理論的に解説しているもので、同じ立場にある人々の「情報の非対称性」がポイントです。雇用者と労働者のように立場が全然異なる人の間のジレンマを表現するものではありません。  もう1つ。なぜ韓国はFTAを推進しても利益団体・業界団体が強く反対しないか、という理由を、労働の流動性が高い点に求めています。つまりあるFTAによって自分が所属している産業が危ういと思ったら転職する文化なので、弱い産業の人々が必死に抵抗しない、ということなのですが、これは確かにあり得ると思いつつ、じゃあなぜ米国は自動車産業団体などロビー活動がすごいのか、というのが説明できません。米国は韓国以上に労働の流動性が高いですから。  ただし、全般的には、福祉政策と通商政策をあわせて分析するなど、極めて興味深く感じましたし、韓国の政治経済に興味がある人に本書はお勧めできると思います。

Posted by ブクログ

2019/06/12

民主主義といいつつ、社会主義的要素も大きいと感じられる政治体制だということがよくわかる。日本以上にイデオロギー対立の構図が鮮明だ。

Posted by ブクログ

2019/02/01

先進国となった韓国は、日本と同様に少子高齢化、経済格差、グローバル化の問題に直面している。金大中、盧武ヒョン、李明博、朴槿恵の大統領がどのような制約で何をなしてきたかを分析している。李明博までは、進歩派と保守派のイデオロギー対立が目立っていた。韓国は日本と違って労働流動性が高いの...

先進国となった韓国は、日本と同様に少子高齢化、経済格差、グローバル化の問題に直面している。金大中、盧武ヒョン、李明博、朴槿恵の大統領がどのような制約で何をなしてきたかを分析している。李明博までは、進歩派と保守派のイデオロギー対立が目立っていた。韓国は日本と違って労働流動性が高いのだな。社会福祉などは、両国とも世界のうちでは下位である。韓国は日本を映し出す鏡でもありそうだ。

Posted by ブクログ

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