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結ぶ 創元推理文庫

皆川博子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2013/11/29
JAN 9784488441036

結ぶ

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商品レビュー

4.1

23件のお客様レビュー

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2021/01/17

表題作は、先生らしい崩れる肉体と精神の絡み合った幻想小説。 「湖底」その人は現実なのか?自分の記憶すらも危うい。 「水色の煙」そう来たか……(頭抱)収録作で1、2を争うくらい好きです。 「水の琴」西條八十の世界観は本当に皆川博子世界観との親和性が高い…。同じ男に惹き合わされた孤独...

表題作は、先生らしい崩れる肉体と精神の絡み合った幻想小説。 「湖底」その人は現実なのか?自分の記憶すらも危うい。 「水色の煙」そう来たか……(頭抱)収録作で1、2を争うくらい好きです。 「水の琴」西條八十の世界観は本当に皆川博子世界観との親和性が高い…。同じ男に惹き合わされた孤独な女ふたり。 「城館」身勝手だ。誰しもが自身の欲望と孤独を持て余して、ただ果てる。 「水族写真館」水は永遠に流れ続ける。 「レイミア」そうかレイミアってそういう意味だった…。美とは、醜とは。 「花の眉間尺」めっちゃ好きです…ラストでぶっ飛びます…。相変わらず皆川先生の博識ぶりにも震える。 「空の果て」皆川先生の十八番、走馬灯オチ。何度読んでもすぎょい…。 「川」登場する作家は三島由紀夫と村上芳正氏モデルとのこと。好きです。この幻想と現実の…虚実入り乱れる加減が…皆川節だなあ…。 「蜘蛛時計」頭陀袋のように扱われる。その苦痛もとうに忘れて、ただ吊り下がるのみ。 「火蟻」その骨は、もう埋めた。 「U Bu Me」母は家、そして箱。やわらかでやさしげな入れ物。 「心臓売り」誰にも理解されないだろう。この正気も、この狂気も。それはすべて心の臓だけが聞いていた。

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2019/10/17

面白かったです。 昏く鬱々とした湿度の高い短篇が18篇。 どれも素敵な空気でした。 始めの「結ぶ」から心を掴まれ、特に「水色の煙」「花の眉間尺」「心臓売り」「薔薇密室」「薔薇の骨」が好きでした。 「骨は長い時間経つと水になる」は「薔薇の骨」からだったのか。 そして「湖底」は、皆川...

面白かったです。 昏く鬱々とした湿度の高い短篇が18篇。 どれも素敵な空気でした。 始めの「結ぶ」から心を掴まれ、特に「水色の煙」「花の眉間尺」「心臓売り」「薔薇密室」「薔薇の骨」が好きでした。 「骨は長い時間経つと水になる」は「薔薇の骨」からだったのか。 そして「湖底」は、皆川さんと綾辻行人さんが初めて会う、というときのエピソードに似てるなと思いました。綾辻行人さんの「時計館の殺人」の解説で皆川さんが書かれてたエピソードなので、それに着想を得られたのかな、と。そのエピソードも面白かったです。その後別の日にお会いできて、アリスのお茶会をされたそうです。この言葉の選び方かわいい。 皆川さんはミステリーもよいですが、幻想小説も堪らなく好きだなと改めて思いました。

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2018/11/09

「そこは縫わないでと頼んだのに、縫われてしまった。」 何?その出だしの文章は!!!いきなり先制パンチを食らった気分。これは読みたくなる導入部分だわ。 18篇もの短編集で、1作目が表題作なのだが、この最初の1行で完全に持っていかれた感がある。 そして読み終わってみれば、美しい流れる...

「そこは縫わないでと頼んだのに、縫われてしまった。」 何?その出だしの文章は!!!いきなり先制パンチを食らった気分。これは読みたくなる導入部分だわ。 18篇もの短編集で、1作目が表題作なのだが、この最初の1行で完全に持っていかれた感がある。 そして読み終わってみれば、美しい流れるような文章なのに結構グロいことが書かれてたんじゃないですかー!という驚愕。 1篇1篇はごくごく短いが、いい意味で疲れる1冊だと思われる。情景を想像しながら読むのに結構頭を遣った気がする。(笑) ミステリなの?ホラーなの?でも全編通じて非常に耽美。 私は夢を見ていた?まだ夢の中にいる?…そんな感想でした。

Posted by ブクログ

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