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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/11/08 |
JAN | 9784002708850 |
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日本人は民主主義を捨てたがっているのか?
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日本人は民主主義を捨てたがっているのか?
¥220
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商品レビュー
4.4
23件のお客様レビュー
・熱狂なきファシズム ・消費者民主主義という病 このブックレットが出た2013年から登場人物がほぼ変わっていない恐ろしさ
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想田和弘さんはドキュメンタリー映画を“観察映画”として数々世に出している映像作家で、私も当時の口コミを聞きつけて映画館で「選挙」を見たクチだ。 その手法はナレーションやBGMを排して映された事実を映像として再構成することで主題を“料理”しており、したがってタイトルも想田監督のスタ...
想田和弘さんはドキュメンタリー映画を“観察映画”として数々世に出している映像作家で、私も当時の口コミを聞きつけて映画館で「選挙」を見たクチだ。 その手法はナレーションやBGMを排して映された事実を映像として再構成することで主題を“料理”しており、したがってタイトルも想田監督のスタイルとして「選挙」「精神」など、余分な情報を削ぎ落しているのだと理解していた。ところがこの本のタイトルは、読者に直接的に問いかけるかのような、?まで20文字もある疑問文だ。それは想田さんの映画タイトルのつけ方とは異なるもので、正直びっくりした。 でも本をよく読むと、その内容は「民主主義」や「基本的人権」をテーマに、映像のときと同様に多角的かつ複層的にファクターを積み上げ、無理のない論理構成に“仕上げ”られている。 しかし言語は映像と異なり、言語化された時点から書き手の意思を直接伝えるコミュニケーションツールである以上、映像のように鑑賞者が想像力を駆使して想田さんの意図を読み取るというのでなく、想田さん自身の心中が言語によって直接読み手に訴えかけられている。 その最重要なものとして、想田さんは現在日本を取り巻く政治的潮流を「主権者である国民の消費者化」と表現している。しかし私はあえてそれに加えて、今の日本では「国民総ポイント制病」が蔓延していると思っている。 つまり今の日本国民は、ポイントがつかないことを自分からしようとしない。投票しかり献血しかり。 いや、正確に言えば、投票は目先で考えるとポイントに結びつかないが、将来を考えると有意的にポイントへとつながる。それは冷静に考えればわかることだ。 ただ、現在の日本国民が民主主義や平和を「当然あるもの」と考えてしまい、そこからプラスの価値であるポイントを得ようとする、あるいは、ポイントにならない行動を「カッコ悪い」「意味ない」と短絡思考してしまう風潮がはびこってしまっている。私はあえて「病」と書いたが、想田さんは(すでに抗体をもっていたのか)病気に感染する前に気づいたのかもしれない。 今の日本では多勢に無勢(いや、D.トランプの台頭でもわかるように世界的に見ても同じ)かもしれないが、今はまさに、がん細胞に勝つか負けてしまうかの瀬戸際に日本は立っているのでは?という想田さんの問題意識(と私は思っている)は伝わった。 でも私も正直なところ、日々の生活で忙殺されて想田さんのような問題意識は日常ではほどんど持っていない。そういう私ももしかしたらウイルスに侵入されてしまっているかもしれない。 では自分に今何ができるのか?子どもたちの寝顔を見ながら、前よりも一歩進んでそのことを考えてみるようになった。
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短時間で一気に読んだ。 現代を覆っているものを「消費者民主主義」と同定し、なぜそれが生まれたのかという背景、そして対抗策を記している。 主権者として生きるとはどういうことか、ぼくもぼくなりに「普段の努力」をして、民主主義が機能する日本にするために行動しなきゃ、だ。
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