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なくしたものたちの国 集英社文庫

角田光代(著者), 松尾たいこ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2013/08/21
JAN 9784087451016

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商品レビュー

4.1

57件のお客様レビュー

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2017/12/07

珠玉のファンタジーと美しいイラストとのコラボ,のはずが

角田さんのファンタジー,文章力と表現力の素晴らしさで何が起きてもすっとはいってくる。さすが。 松井さんのイラスト,きれいです。では,果たして二つの良い作品がコラボしてよい本に仕上がったのか? 例えば最初の短編、”晴れた日のデートと、ゆきちゃんのこと”。帰り道はだいだいいろだ、...

角田さんのファンタジー,文章力と表現力の素晴らしさで何が起きてもすっとはいってくる。さすが。 松井さんのイラスト,きれいです。では,果たして二つの良い作品がコラボしてよい本に仕上がったのか? 例えば最初の短編、”晴れた日のデートと、ゆきちゃんのこと”。帰り道はだいだいいろだ、のひとことで、幼い日の一日の終わりに近づいた時間帯,まだ今日を引きずって遊んでいたい気持ちと,暮れて行く太陽の沈む前にうちに帰りたい気持ちとの甘酸っぱいせめぎ合い、住んでいた町の景色、色,一瞬にして鮮明に読者に情景を浮かび上がらせる。だから、いらないのだ。イラストが。 絵本は,最低限の文章で,書かれていない部分を描いてある絵から補足して行くもの。どちらも目一杯だと、味の濃いおかずばかり並んでいる食卓のように邪魔しあってしまうように思う。

はみがきこ

2023/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日常を描いているようで、その中に起こるちょっと不思議でファンタジックな事柄を日常に落とし込んでいるような気がする小説でした。ヤギのユキちゃんだって、ミケの生まれ変わりの銃一郎だって、ナリコ以外の人にとってはただのヤギでありただの少年なのに、彼女たちを特別大事に思っているナリコにとってはかけがえのない大事な人たちなんだと思いました。そういう大事に想われた経験のあるものだからこそ、無くなってしまった後に「なくしたものたちの国」へ行けるのかなと考えました。

Posted by ブクログ

2023/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

出会えて良かった本。読んだ後、ああよかったと思った。物語だけど、分かる、と思うことばかりだった。 過去に無くして後悔したときの記憶やこれから無くすだろう、無くなるかもしれない、という私自身の不安が、本に触れている間だけでもなぐさめられたように思う。 不思議な出来事が起こるんだけど、騒ぎ立てず、静かに受け入れているところとか、最悪のタイミングだった時の心情とか、黒い気持ちでいっぱいになって自己嫌悪するところとか、作り話だとしても分かり合える人と出会えたようで嬉しかった。 ヤギのゆきちゃんと会話できなくなった場面では、そういえば、私も飼ってた犬とそういうことがあったのを思い出した。言っても信じてもらえないと思うし犬は犬だし、と押し留めていた思い出が不意に肯定されたようで嬉しいような、最期の時を思い出してしまってすごく悲しいような気持ちになった。話の中で、ゆきちゃんがずっと優しいことも余計に寂しさを誘った。 一瞬ジブリの黒猫が浮かんだけどそれはかき消した。 〜〜↓すごくネタバレ・あらすじ↓〜〜 主人公の小さい頃〜死ぬまでの5つの話。嫌な人は出てこない。 小学生の時、ヤギのゆきちゃんと友達になってお母さんのティアラを持ち出して無くしてしまった話、 高校生の時、昔飼ってた猫のミケの記憶がある男の子と知り合って、初めて終電で帰った日におばあちゃんが亡くなってた話、 33才の時、不倫をして生き霊になってしまった話、 生き霊卒業後、結婚して子供もできたけど電車に娘を忘れてきて管理庫に探しに行く話、 最後に、今までの色々と繋がって人生の終わりに向かう話。でもそれには怖さとか暗さは全く無くて、ゆきちゃんにもまた会えたし無くしたものも見つかった。 あぁこれかぁーとか、よかった、安心した、と思えるようなハッピーエンドだった。

Posted by ブクログ

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